スイッチOTCをご存じですか?
スイッチOTCをご存じですか?
薬局やドラッグストアで購入できる市販薬を「OTC医薬品」といいます。
また、医師から処方される医療用医薬品のうち、副作用が少なく安全性の高いものを市販薬(OTC医薬品)に転用(スイッチ)したものを「スイッチOTC医薬品」といいます。
スイッチOTC医薬品についてのマンガを作成しましたので、ぜひ、ご覧ください。
せるめ家健康記 第1弾
| せるめ家健康記 第2弾
| せるめ家健康記 第3弾
|
画像をクリックすると続きが読めます!
軽度な不調に役立つ「スイッチOTC医薬品」
スイッチOTC医薬品には、かぜ薬や胃腸薬、鼻炎用内服薬、水虫・たむし用薬、肩こり・腰痛・関節痛の貼付薬などがあり、軽い不調の多くはスイッチOTC医薬品で対処することが可能です。
スイッチOTC医薬品などの市販薬は自分で選ぶことができますが、購入する際には薬剤師に相談して、適切なものを選びましょう。また、薬の説明書を読み、効能や使用上の注意、用法・用量などをきちんと確認し、正しく用いることが大切です。スイッチOTC医薬品などの市販薬を使用しても症状が十分に改善しない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
スイッチOTC医薬品のおすすめポイント
①スイッチOTC医薬品は受診せずに購入できる
スイッチOTC医薬品には、医療機関で処方されている薬と同じ有効成分が入っているため、効き目がよく、軽い不調の際に役立ちます。スイッチOTC医薬品は、医療機関を受診せずに薬局で購入できるため、忙しい働く世代にとって時間的にもメリットになります。また、医療機関を受診した場合、薬代のほかに診察料や調剤料などがかかり、協会けんぽの負担分などを含めた医療費全体では高額になります。スイッチOTC医薬品などの市販薬を活用してセルフメディケーションを行うことは、国民医療費の節減に役立ちます。
②「セルフメディケーション税制」を利用できる
1年間の医療費が10万円を超えた場合、確定申告をすると税金の一部が戻ってくる「医療費控除」という制度があります。国ではセルフメディケーションを推進するために、医療費控除の特例として「セルフメディケーション税制」という制度を創設しています。セルフメディケーション税制では、スイッチOTC医薬品の購入金額が、生計を同じくする家族分を合計して年間1万2,000円を超えた場合に確定申告をすると、その超過分の金額(上限8万8,000円)が課税所得から控除され、所得税・住民税が安くなります。「医療費控除」と「セルフメディケーション税制」を同時に利用することはできないため、両方の対象になる場合はどちらかを選択することになります。これまで「医療費控除」の対象にならなかった人も、より金額面でハードルの低い「セルフメディケーション税制」では対象になる可能性があります。
日ごろから健康管理を心がけ、スイッチOTC医薬品を購入した場合はレシート・領収書を保管しておきましょう。
対象となる具体的な、商品名や成分名などは厚生労働省ホームページで公開されています。
こちらからご確認ください。
セルフメディケーション税制の適用対象者、申告方法などの詳細は国税庁のホームページ(
タックスアンサー)をご覧ください。
セルフメディケーションとは
「セルフメディケーション」とは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関(WHO)は定義しています。具体的には、日ごろから、自分の健康状態を知って生活習慣を見直したり、市販薬(OTC医薬品)を活用したりするなど、自分自身で健康管理や病気の予防・対処を行うことをいいます。