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メールマガジン67号(2017年6月5日)

「34歳以下の若者の禁煙治療が保険で受けやすくなったのをご存じですか?」 北海道薬剤師会

 

 たばこをやめたいと思っている人にとって、禁煙するのは大変なこともあるようですね。日本では、禁煙するためにニコチンパッチなどを薬店で購入してチャレンジすることもできますし、病院へ受診して禁煙治療を受けることもできます。診療報酬における禁煙治療は2006年度から保険適用されていますが、禁煙治療の基準に「ブリンクマン指数が200以上(喫煙本数×年数)になる者」が条件となっていました。この基準では喫煙年数が短い若者では当てはまらないことが多く、特に20代前後の若者が禁煙治療をしようとすると10割負担となることがネックになっていました。平成28年度の診療報酬では、保険適用にあたり指数が必要なのは35歳以上に限ることに変更になったおかげで、34歳以下の人は指数に関係なく保険が使えるようになり禁煙治療が受けやすくなりました。
 全国の中高生の喫煙率の推移(2010年)を見ると、喫煙習慣がある中学生や高校生の割合が、過去10年ほどで大きく減少しています(厚生労働省研究班による実施調査より)。一方、2012年に北海道で未成年者の喫煙について独自調査を実施した結果を見ると、高校3年生男子で2.9%で、全国の喫煙調査とほぼ同率という結果でした。
 なお、北海道の男女の喫煙率は、健康意識の高まりや公共施設・交通機関の禁煙化の広がりもあって低下傾向が見られます。

 

禁煙するなら早めに

 未成年者を含め若者の喫煙の問題点として、「1. 健康への影響が大きい」「2. より高度なニコチン依存症に陥りやすい」「3. 喫煙以外の薬物依存の入り口となる」ことがあげられます。日本は先進国の中でたばこの価格が安く、若者にとって入手しやすい環境にあります。たばこの値上げは、成人喫煙者の禁煙に役立つだけでなく、喫煙防止に有用であることがわかっています。2010年10月1日には、たばこ税・価格が大幅に引き上げられ、1箱100円値上げされました。それ以前の2003年、2006年にも数十円値上げされ、以降も2014年、2016年に数十円程度ずつ値上げされています。禁煙治療の成果だけでなく、こういった実質的な仕組みは禁煙・喫煙防止には重要です。
 日本たばこ産業株式会社が行った全国たばこ喫煙者率調査(2015年)によると、北海道の喫煙率は、中高生の喫煙率の低下も影響しているためか下がっています。とはいえ、依然として全国平均と比べ、喫煙率が高い状況にあります。平成28年度からは34歳以下でも保険を使って禁煙治療が受けやすくなりましたので、これまで保険が使えなかった人も含めて、自分で禁煙しようとしても難しかった人は、病院へ受診してチャレンジするのはいかがでしょうか。

参考資料
1)北海道ホームページ「北海道の喫煙の状況」
 (http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kth/kak/tkh/framepage/kituennjyoukyou.htm
2)47ニュース「中高生の喫煙が急減 厚労省研究班が全国調査」2010.4.20
 (http://www.47news.jp/feature/medical/2010/04/post-308.html