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メールマガジン61号(2016年12月5日)

「目薬の上手な使い方」北海道薬剤師会

 目薬は目の病気の治療や目の疲れ・かゆみなどをやわらげるために、直接目に使用するお薬です。開封されるまでは無菌状態ですが、直接目などに触れると、目ヤニや涙液などが吸い込まれて汚染され、浮遊物や濁りを生じる場合がありますので、適切に使用する必要があります。
 2012年に行われた調査では、適切な点眼を行っていない人が9割を越すという報告があります。3人に1人は効果があるようにと目薬を一度に「2滴以上」とさし過ぎており、9割以上の人が目全体に目薬が行き渡るようにと「目をぱちぱちさせている」など適切な点眼を行っていないということでした。また4割近くが十分間隔を空けるのは面倒と間隔を空けずに複数の目薬をさしているなど、点眼滴数、点眼後の行動、点眼の間隔について正しく点眼できていない実態が明らかになりました。このように正しい点眼が行われていなければ、過量投与による副作用が起こる可能性、まばたきにより薬が眼から眼の周囲へ、鼻から喉へ流れ出てしまい効果が減弱してしまう可能性、先に点眼した薬液が後に点眼した薬液によって洗い流されてしまい十分な効果が得られない可能性などがあります。この結果により正しい点眼方法を実施する重要性が再認識されました。

目薬の使用方法
1.最初に、手をきれいに洗いましょう。
2.点眼する前に確認しましょう。
 1)目薬かどうか確認
 2)ご自身の目薬かどうか確認
 3)薬品名の確認
 4)使用期限の確認
 5)浮遊物や変色がないか確認
3.2種類以上の目薬を使用する場合は、5分以上の間隔を空けて点眼しましょう。
 (間隔を空けずに点眼すると目薬の効き目が下がる場合があります。)また、目薬を一度に数種類使う場合は、どの目薬をさしたかわからなくなることがあります。最初は机の右側に置いておき、さしたら左側に置くなどして、一見してさしたかどうか分かるように工夫するとよいでしょう。
4.点眼方法
 1)下まぶたを指で下にひき、上を見るように顔を傾けます。もう片方の手で目薬をもち、これを目の上にもってきて、目にふれないように点眼します。(容
器の先が目やまつ毛などに触れると、目を傷つけたり、薬液が汚染される可能性があります)
 2)点眼した後は、しばらく目を閉じるか、目がしら(鼻に近い方)を軽く押 さえましょう。(お薬が長く目にとどまり、効果がしっかり発揮されます)
 3)目からあふれた薬液は、清潔なガーゼやティッシュで拭き取りましょう。(皮膚に薬液が付いたまま放置するとかぶれる場合があります)
5.他の点眼方法の例
 げんこつ法:下まぶたに、げんこつを当てて引き下げ、げんこつの上に目薬を持った手を乗せて固定し、点眼します。
6.間違った点眼方法の例
 目じりや、目がしらに容器の先をつけて点眼しないでください。(目ヤニ及び涙液などが吸い込まれて汚染の原因となります)

引用元:(啓発資料掲載ページhttp://www.dy-net.jp/eyedrop/)東京医薬品工業協会・大阪医薬品協会点眼剤研究会では、「目薬の使い方」及び「点眼剤の適正使用ハンドブック」を作成し、適正に使用頂くための啓発活動を行っています。「点眼剤の適正使用ハンドブック」は、薬剤師の皆様に服薬指導の補助資料としてご利用いただくために、患者様からの問い合わせを想定したQ&A 形式で作成されています。