ページ上部です

2019年9月 日本はいい国?

 英金融大手HSBCが毎年実施している海外駐在員の生活調査レポート2019が発表され、日本は調査対象となった33国中32位という結果で、前年と比較して2ランク低下しています。1位がスイス、33位がブラジル、アジア諸国だと2位にシンガポール、10位にベトナムが入っています。

 この調査は、生活の質や心身の健康、政治的安定などの「暮らし部門」、収入や昇進、ワークバランスなどの「仕事部門」、友だちづくりや教育、学校などの「子育て部門」の3つに分かれています。

 その中で、日本は暮らし部門が15位、仕事部門が30位、子育て部門が33位という結果で、特に仕事や子育て部門は、「収入」「ワークライフバランス」と子どもの「友だちづくり」「教育」がいずれもほぼ最下位と、特に厳しい結果になっています。

 また、高度人材部門での日本の人気は、スイスのビジネススクールIMDが発表した2017年版世界人材ランキングによると、調査対象のアジア11か国中、最下位であり、高度外国人材にとって最も魅力がないという結果になっています。

 日本は物価が安く、安全で食べ物もおいしいので、住むのには最高の環境ですが、労働環境や子育て等のインフラについては、外国人にとってやさしくないということで評価が低いようです。

 これは、高度人材の方の評価ですが、労働力として期待されて来日している外国人の方にとっても、同様の評価ではないでしょうか。日本がすごいという番組がテレビでも多く取り上げられていますが、多面的な比較のもとで、日本が劣っている面に関して、どのように改善していくかを冷静に議論することも必要かと思われます。そのような観点からも、現在、日本で進められている「働き方改革」や「健康経営」に取り組んでいくことがますます重要になっていくと考えます。