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2019年5月 中国歴史医療ドラマと漢方医学

 4月27日(土)から5月6日(月)までの10日間が、今年は新天皇の即位日である5月1日が祝日となったことに伴い10連休となりました。

 銀行が10日間も店を閉める影響や、病院が休診となる影響などが心配されましたが、特に大きな混乱もなく、外国・国内の観光地が大変賑わったようです。皆様はどのように過ごされましたでしょうか。

 私は、1日だけ県内の観光地に出かけただけで、家や物置の整理などの家事を中心に過ごしていました。比較的時間があったので、ネットチャンネルで再生回数55億回という中国の大ヒット歴史医療ドラマを見たのですが、すっかりはまってしまい、1話45分のドラマを50話も見てしまいました。それは、中国・明の時代の女性医師の波乱万丈の人生をモデルにしたドラマです。儒教の影響から女性が医師になることは考えられなかった時代に、将軍の娘として生まれた主人公が宮廷で医師となり皇后の位を得るものの、皇帝の死後、宮廷を出て医師として一般市民を救っていくという話です。とにかく簡単には話せないくらいの出来事が起こりハラハラドキドキしどうしで、一気に最後まで見てしまいました。ネットチャンネルのいいところは、好きな時に好きなだけ(時間さえあれば50話連続でも)見ることができるというところです。

 見ていて感心したのは、明の時代に既に13もの診療科目があったこと、そして「脈診」といって脈だけでさまざまな病気の診断をしているところ、また、鍼は重要な治療手段ですが、薬についても漢方薬は勿論、牢番の老婦人から鳥の糞が解熱剤に、枇杷の葉が咳や痰に効き、鍋底のススが止血剤になるなど民間伝承の治療を学び、ペストの流行時には王妃であるにもかかわらず率先して立ち向かい、捕虜となったモンゴルでの医学に基づき「大黄」という薬草によって収束させるところなど見所がたくさんあり大いに感心してしまいました。

 翻って現代は、高度に工業化された社会の中で、西洋医学が中心になっていますが、伝統的な東洋医学も見直されるべきなのではないかと思いました。
 県内でも、現代医学では治しにくい難治性疾患や慢性疾患に漢方医学を活用し東西両医学の併用でより良い臨床効果を目指している医療機関があるようです。今後注目していきたいと思います。