平成31年03月27日
「健康経営」が福島県内に広まるよう、協会けんぽ福島支部では福島県や関係機関と連携して健康づくり事業に取り組んでいます。
先日、経済産業省の「健康経営優良法人2019」に認定された事業所さまへ協会けんぽ福島支部長が訪問し、事業主さま（管理者さま）へ認定の感想や今後の取り組みなどについて伺ってまいりました。
左から大関警備株式会社総務部長 大原さま
福島支部支部支部長 齋藤 大関警備株式会社代表取締役 鴫原さま
1.管理栄養士による食生活の改善（高血圧と糖尿病対策）
2.禁煙対策
3.有給休暇の推進による通院しやすい環境の整備
株式会社大関警備 代表取締役 鴫原さま、総務部長 大原さまに懇談のお時間を設けていただきました。大変お忙しいところありがとうございました。
協会けんぽ福島支部長（以下「福島支部長」）：
「健康経営優良法人2019」の認定おめでとうございます。
2018年、2019年と2年連続での認定になりますね。健康経営を推進する我々としても非常に心強く思っています。
まずは、「健康経営」に取り組んだきっかけを教えてください。
株式会社 大関警備 鴫原代表取締役（以下「鴫原代表取締役」）：
健康経営に取り組んだきっかけは、従業員の健診結果が非常に悪いことに強い危機感を持ったためです。
特に高血圧、血糖、それから喫煙率の高さが課題でした。
警備という仕事は現場の安全を確保することが第一です。まずは現場で働く職員が健康でなければ、現場の安全を確保することはできません。
懇談の様子
福島支部長：
健康経営に取り組んでみて効果を実感できることはありますか？
鴫原代表取締役：
社員の血圧の数値が大幅に改善しました。昨年よりも職員の血圧の平均値が約37％低下しました。（血圧が改善した人を対象とした平均値）これは、管理栄養士による食生活の改善や、有給休暇を取りやすい環境を作り、通院をしやすくしたことで、服薬者が増えた結果だと考えています。
地道な取り組みを行ってきて、結果が具体的に数字に表れたことは非常にうれしく思います。
福島支部長：
そこまではっきりと数字に出るのはすごいですね！
それでは、取り組みの課題はありますか？
鴫原代表取締役：
禁煙対策に力を入れてはいるものの、喫煙者数はなかなか減っていません・・・。
何か工夫が必要と考え、今年度は保健師の講話に加えて、元検視官に実際に喫煙により肺がどうなるかを「生々しく」講話いただきました(笑)
また、警備という仕事柄、立ちっぱなしの仕事が多く、本人たちは運動をしているという錯覚を起こしやすいためか、運動面の課題が多いと感じています。
懇談の様子
福島支部長：
今後予定している取り組みがあれば教えてください。
鴫原代表取締役：
まずは課題である運動に力を入れていきたいと考えています。
私や大原が使わなくなったトレーニング機器等を社内に設置して運動ができる環境を整える予定です。
また、理学療法士によるストレッチ講習や、社員の体力測定を実施し、優秀者の社内表彰も予定しています。
福島支部長：
課題解決に向けて、様々な取り組みを検討されているんですね。
ご自身が実践している健康習慣はありますか？
鴫原代表取締役：
暴飲暴食をしないことと毎日3～4km程度のウォーキングを心がけています。また、週末は可能な限り登山などをして体力の維持に努めています。
大関警備株式会社総務部長 大原さま（左） 大関警備株式会社代表取締役 鴫原さま（右）
福島支部長：
最後に、これから健康経営を考えている事業主様へ一言お願いします。
鴫原代表取締役：
健康経営を実践することで、会社の業績は上がるものだと肌で感じています。取り組みについてはできることをピックアップして小さなところから根気強く進めることがポイントかなと思います。
健康経営優良法人の認定については、難しいイメージを持たれる事業所が多いと思いますが、一つひとつの項目をシートに落とし込んでいくと、基本的な項目が多く、既にできている項目が割とあることに気づきます。ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
福島支部長：
我々も引き続き、企業の「健康経営」の力となれるよう努めてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
健康経営優良法人2018、2019と2年連続の認定です！！
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