平成31年03月21日
「健康経営」が福島県内に広まるよう、協会けんぽ福島支部では福島県や関係機関と連携して健康づくり事業に取り組んでいます。
先日、経済産業省の「健康経営優良法人2019」に認定された事業所さまへ協会けんぽ福島支部長が訪問し、事業主さま(管理者さま)へ認定の感想や今後の取り組みなどについて伺ってまいりました。
ときわ会 常磐病院
左からときわ会理事長補佐 小松さま、福島支部支部長齋藤、ときわ会会長常盤さま
・経営者や職員が一体となった時間外労働や勤怠管理の適正化。
・職員の喫煙率を調査し、禁煙外来の受診及び産業医との面談を勧奨し、法人全体の喫煙率0%を目指す。
・毎月禁煙デーにポスターを設置し、職員の禁煙意識の高揚を図る。
・カロリー摂取量、減塩などに配慮した、ヘルシーな食堂メニューの提供。
・食堂を改修し、減塩食に取組む職員を職場全体でサポート。
・ストレスチェックの結果を活用し、産業医面談を実施することによるメンタルヘルスケアの強化
・産業医によるメンタルヘルス教育の実施、健康増進研修(特定健診対象者)
会長 常盤さま、理事長補佐 小松さまに懇談のお時間を設けていただきました。大変お忙しいところありがとうございました。
協会けんぽ福島支部長(以下「福島支部長」):
健康経営優良法人2019 大規模法人部門(ホワイト500)認定おめでとうございます。ホワイト500の認定は協会けんぽ福島支部加入の事業所では初めて、医療機関としての健康経営優良法人の認定も福島支部加入事業所としては初めてになります。
ときわ会 常盤会長(以下「常盤会長」):
ありがとうございます。県内の医療機関で初めての認定ということで、大変うれしく思います。
今回の認定は小松理事長補佐が中心となって取り組んだ結果だと考えています。
ときわ会 小松理事長補佐(以下「小松理事長補佐」):
いえいえ、動いてくれる事務方が優秀なので、私はお願いするだけでした。
福島支部長:
健康経営優良法人の認定、表彰を受けるためには、協会けんぽの福島支部の「健康事業所宣言」にエントリーいただく必要がありますが、そもそも、「健康事業所宣言」にエントリーいただいたきっかけは何でしょうか?
小松理事長補佐:
私は、平成30年4月からときわ会にお世話になっているのですが、最初に感じたのが、BMIが高い職員が多く、また、喫煙する職員の割合も高いということでした。
保健医療機関として、患者様、健診利用者様をお迎えするにあたって、健康管理をする立場にある医療機関ですから、まずは、従業員自らが率先して健康づくりをしなければならないと思ったのがきっかけです。
健康事業所宣言では、まずは禁煙対策を全面的に実施しようという話になりました。
懇談の様子
福島支部長:
健康事業所宣言にエントリーされてみて、何か職員に変化ですとか、効果を実感できることはありますでしょうか?
小松理事長補佐:
禁煙外来を開設し、職員健診時に喫煙率の調査を行いました。
職員の中には禁煙外来に通い、禁煙に成功した職員もおりますし、禁煙外来に行かないまでも、禁煙に率先して取り組んでいる職員が出始めています。
それ以外にも、職員食堂では、減塩メニューの提供を行いました。
スタート当初は注文数が少なかったのですが、今では職員の高評価をいただいております。
健康事業所宣言をきっかけに、職員の健康意識が向上していると感じています。
今後も効果検証を交えながら、地道に続けていきたいと考えています。
福島支部長:
健康経営に関して、管理者としてどのように関わっていますか?工夫されている点、ご苦労があった点などがあればお聞かせください。
小松理事長補佐:
医療機関としては良くないことなのですが、医師の健診受診率が悪く、受診率を上げるのが一番の課題です。
ただ、管理者の常盤(会長)をはじめ私も医師ですから、同じ職業人の立場で物事をいうことが出来ますので、注意喚起を促しています。
福島支部長:
健康経営に関して、今後の目標を教えてください。
常盤会長:
医療機関ですから、24時間、365日稼働しています。職員一人一人の働き方や、その職種のニーズに合わせた働き方を推進したいと考えています。
夜勤や当直業務などもあり、中々仮眠も取れません。
医療人口自体も過疎地域ですから、慢性的な人員不足に悩んでいます。
そんな中、労働環境改善を少しでも図り、職員が健康でいきいきと活躍できる職場環境の提供を目指しています。職員あってのときわ会です!!
医療機関としての健康経営優良法人の認定は福島支部加入事業所としては初です!
福島支部長:
自身が取り組んでいる健康習慣があれば教えてください。
小松理事長補佐:
私はお酒だけはどうしてもやめられません(笑)
その代わりにというわけではないのですが、私は通常の健診に加えてアンチエイジングドックを受けて、自身の健康状態を細かく把握したうえで、食事や運動、サプリメントなどで体を自身の体をコントロールしています。
中々ここまでやるのは難しいとは思いますが・・・(笑)
私自身の心情として、「自分のQOLが低ければ、他人のQOLを上げることはできない」と思っています。
私は、健康で日々笑顔で明るく振舞うことで、患者のQOLを上げることを心がけています。
福島支部長:
アンチエイジングドックですか、初めてお聞きしました。
なかなか一般の方には難しそうですね(笑)
QOLのお考えは素晴らしいですね、まさに医療のプロという感じがします。
福島支部長:
最後に、これから健康経営を考えている事業主様へ一言お願いいたします。
常盤会長:
管理者が押し付けて健康経営を実施しても意味がありませんので、組織を挙げて、いかに職員を巻き込んで実施するかが大事だと思います。
福島支部長:我々も、引き続き企業の「健康経営」の力になれればと思います。ありがとうございました。
ときわ会理事長補佐小松さま(左)と会長常盤さま
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