令和5年12月14日
事案
当協会は、都道府県単位で業務運営を行っており、お勤めの事業所(任意継続被保険者の方については当該住所)が所在する都道府県支部に加入していただく仕組みになっています。このため、事業所が県外に移転した場合や任意継続被保険者が県外へ引越しをした場合(以下、「県外所在地変更」と言います。)には、加入する支部が変更となります。
この場合、資格情報を管理しているシステム内において、変更前の支部から変更後の支部へ資格情報を引き継ぎ、変更後の支部の加入者として管理する仕組みとなっていますが、この過程において、システムの仕様に漏れがあったため、個人番号が引き継がれず、医療機関を受診された際のオンラインによる資格の確認等に支障が生じる事案が判明しました。
発生原因
県外所在地変更にあたり、従前登録されていた資格情報がそのまま引き継がれる仕様としていなかったことが原因です。
対応・防止策
県外所在地変更の際、資格情報の引継ぎに漏れが発生しないよう、令和5年10月22日までに必要なシステム改修を行うとともに、それ以前に発生した引継ぎの漏れ(約2.5万件)については、同月28日までに補正を完了しました。
改修後のシステムは順調に稼働しており、同様の事案は現時点では発生していないことを確認しています。
今後はシステム開発における仕様の決定に際し、確認作業を徹底することにより、再発防止を図ることとしました。