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日ごろから頼りにしている「かかりつけ医」のように、薬について気軽に相談できる身近な「かかりつけ薬局」を決めていますか?
医療機関で処方せんをもらったとき、どの薬局を利用するかは患者の自由ですが、複数の薬局を利用するのではなく、一つの「かかりつけ薬局」を利用することは大きなメリットがあります。
薬局では患者ごとに、調剤した薬の情報のほか、薬による副作用やアレルギー歴などを含む体質、病歴などを「薬剤服用歴」に記録しています。かかりつけ薬局を一つに決めておけば、新たに薬を処方してもらうときに、薬剤師が副作用などのおそれがある薬をチェックし、薬のリスクを防ぐことができます。
複数の診療科にかかっている場合では、同じ作用の薬の重複や、複数の薬ののみ合わせなどをチェックしてくれるため、薬のムダをなくし、薬を安全に使用することができます。
かかりつけ薬局では、処方薬はもちろん、市販薬やサプリメント選びなど、患者の体質をよく知っている薬剤師に、薬のさまざまな相談にのってもらうことも可能です。
処方薬をもらうときに、かかりつけ薬局に「お薬手帳」を持参すると、医療費が安くなるというメリットもあります。
「お薬手帳」とは、処方された薬の名前や量、服用回数などを記録する手帳です。お薬手帳は、医療機関や薬局ごとに分けたりせず、1冊にまとめましょう。新しい医療機関にかかるときや災害時などに、服薬情報や病歴などを正しく知ってもらうためにも役立ちます。
薬を調剤してもらう際には、「薬剤服用歴管理指導料」がかかります。同じ薬局を3か月以内に再び訪れ、お薬手帳を持参した場合は、お薬手帳を持参しなかった場合より「薬剤服用歴管理指導料」がおトクになります。
3か月以内でも別の薬局で薬を調剤してもらった場合は、お薬手帳を持参しても安くはなりません。
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自宅や職場の近くなど通いやすい場所に「かかりつけ薬局」を決めて、活用しましょう! |