【医療分】
令和6年度協会けんぽの収支見込みについては、平均保険料率を10%と設定した上で、政府予算案(診療報酬改定等)を踏まえて算出した結果、単年度収支差は3,083億円、令和6年度末時点の準備金残高は5兆4,422億円が見込まれます。
収入について、収入総額は令和5年度(決算見込み)から1,359億円減少する見込みです。これは、主に前期財政調整の1/3総報酬割導入に伴う国庫補助の廃止による影響によって国庫補助等が減少することによるものです。
支出について、支出総額は令和5年度(決算見込み)から516億円減少する見込みです。
これは、主に「高齢者医療への拠出金等」について、団塊の世代が後期高齢者に移行している影響等で、後期高齢者支援金の概算額が増加するものの、前期財政調整の1/3総報酬割導入により、前期高齢者納付金が減少することによるものです。
令和6年度協会けんぽの収支見込(医療分)
【介護分】
介護保険の保険料率については、単年度で収支が均衡するよう、介護納付金の金額を総報酬額で除したものを基準として算出することになります。令和6年度の介護保険料率は、令和5年度の介護保険料率1.82%よりも0.22%ポイント減少し、1.60%となります。令和5年度の1.82%から引下がる最大の要因としては、令和4年度納付分に多額の精算(戻り分1,837億円)が発生したことがあげられます。
令和6年度協会けんぽの収支見込(介護分)