令和3年度協会けんぽの収支見込みについては、平均保険料率を10%と設定した上で、政府予算案(薬価改定等)を踏まえて算出した結果、単年度収支差は2,900億円、令和3年度末時点の準備金残高は4兆2,000億円が見込まれます。
収入について、収入総額は令和2年度(決算見込み)から3,900億円の増加となる見込みです。これは、政府予算案を踏まえると、保険料を負担する被保険者の増加や標準報酬月額の上昇により、保険料収入が4,200億円増加する見込みとなること等によるものです。
支出について、支出総額は令和2年度(決算見込み)から6,200億円増加する見込みです。これは、主に、加入者や一人当たり給付費の増加により、保険給付費が増加する見込みであることによるものです。
令和3年度協会けんぽの収支見込(医療分)
介護保険の保険料率については、単年度で収支が均衡するよう、介護納付金の金額を総報酬額で除したものを基準として算出することになります。令和3年度の介護納付金の金額や令和2年度末に見込まれる不足分等を踏まえると、令和3年度の介護保険料率は、令和2年度の介護保険料率1.79%よりも0.01%ポイント上昇し、1.80%となります。
なお、介護納付金については、令和3年度は10,500億円の見込みであり、令和2年度から200億円増加する見込みです。
これは、前々年度の介護納付金を精算した際の戻り額(令和元年度に納付した介護納付金について、実績に基づいて精算された際に発生する協会けんぽへの返還額:▲1,000億円)の影響により介護納付金を減少させる要素があるものの、介護給付費の増加に加え、介護報酬改定(+0.7%)の影響があったこと等により増加したこと等によるものです。