最近では、ジェネリック医薬品という言葉を耳にする機会が増えてきました。このジェネリック医薬品、どのようなお薬かご存知ですか?
お薬代の負担を軽減させるだけではなく、日本の医療保険制度を維持していくためにも、とても大切なお薬なんです。
Q6 ジェネリック医薬品を処方してもらうにはどうしたらいいの?
ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新薬(先発医薬品)と同等の有効成分・効能があると厚生労働省から認められている安価なお薬です!
そもそも、薬は医療用医薬品と一般用医薬品の2種類に分けられます。医療用医薬品とは医師の診断により病院や調剤薬局等で処方されるお薬で、一般用医薬品とはドラッグストア等で購入できる、いわゆる市販薬のことです。
さらに、医療用医薬品は新薬(先発医薬品)とジェネリック医薬品(後発医薬品)に分けられます。新薬は開発に多額の費用、時間がかかるため、特許期間が設けられていて、その新薬を独占的に製造・販売することができます。したがって、その特許期間が過ぎると、他の医薬品メーカーでも同じ有効成分のお薬を製造することが可能となり、そうやって製造されたお薬がジェネリック医薬品です。
ジェネリック医薬品は、新薬(先発医薬品)と同一の有効成分を含み、効き目や安全性が同等であると厚生労働省が承認したお薬です!
具体的には、新薬と同じように体内で有効成分が吸収されるか確認する試験等を実施していて、その品質は新薬と同等であると厚生労働省から保証されています。
また、ジェネリック医薬品は、医薬品メーカーによってお薬を飲みやすい形や大きさに変えるなどの工夫が図られていて、年々その製造技術は進歩しています。
どのような試験をおこなっているの?
ジェネリック医薬品は、新薬に比べて研究開発費用を大幅に抑えることができるためです!
新薬(先発医薬品)の開発には、10年~15年程度の長い期間を要します。また、期間だけでなく、開発にかかる費用も数百億円もの資金が必要といわれており、こうしたコストが新薬の価格に反映されています。
一方、ジェネリック医薬品(後発医薬品)は、新薬の有効成分を利用して開発されるため、その分開発期間やコストを大幅に抑えることが可能となります。そのため、ジェネリック医薬品の価格を安く設定することができます。(先発医薬品よりも3割から5割程度安くなる場合が多いです。)
出典:ジェネリック医薬品学会リーフレット
「ご存知ですか?家計にやさしいお薬を!」
様々な疾病や身近な疾病に、ジェネリック医薬品の普及が広がっています!
現在は、ジェネリック医薬品も続々と開発されており、高血圧や糖尿病などの生活習慣病をはじめ、身近な疾病でもある、アレルギー性疾患(花粉症)や感冒(かぜ)などにもジェネリック医薬品がありますので、このような疾患でもジェネリック医薬品を使用することは可能です。
※ジェネリック医薬品が存在しない先発医薬品もあります。また、薬局によっては、在庫がない等の理由により変更することができない場合があります。
日本では22.8%!欧米諸国は60%を超えています!!
ジェネリック医薬品は、世界中で広く普及しています。特に、欧米諸国、アメリカやドイツ、イギリスなどでは、全体の6割以上を占めており、ジェネリック医薬品が一般的な存在であると言えます。その中で、日本の普及率は22.8%となっており、まだまだ普及しているとは言えません。
まずは、かかりつけの医師又は薬剤師に相談してみましょう!
病院では医師の診察時、薬局では処方せんを薬剤師に渡す時に「ジェネリック医薬品に変更できますか?」ときいてみてください。
医師・薬剤師と相談して、自分に合ったお薬を選択することができます!
現在は、処方せんに記載されるお薬が、製品名(ブランド名)ではなく、一般名(成分名)で記載されるケースが増えています。一般名で記載されるケースでは、調剤薬局において、先発医薬品かジェネリック医薬品か選択することができますので、薬剤師と相談をしてどちらにするか決めましょう。
また、処方せんに先発医薬品の製品名(ブランド名)が記載されていても、医師の変更不可サインがなければ、ジェネリック医薬品に変更が可能ですので、その場合も薬剤師に相談してみてください。病院内でお薬を調剤してもらっている場合には、まず担当の医師に相談のうえ変更することも可能です。
患者さんの申し出によってジェネリック医薬品を選択できる機会が増えています。医師・薬剤師・患者さんの3者でコミュニケーションをとって自分に最も合ったお薬を選択することが大事ですね。
皆様のお薬代の負担の軽減につながる「ジェネリック医薬品」の普及の推進のため、処方されたお薬をジェネリック医薬品に切替えた場合に、どのくらいお薬代(薬剤料)の自己負担額が軽減されるか試算した「ジェネリック医薬品に切り替えた場合の薬代の自己負担の軽減額に関するお知らせ」(ジェネリック医薬品軽減額通知)を自己負担額が一定額以上お安くなる方へお送りします。
●「ジェネリック医薬品軽減額通知の内容」や「今後の通知を希望しない場合」については、お手数ですが、各支部にお問い合わせください。
加入者の皆様のお薬代の軽減や健康保険財政の改善につながることから、加入者の皆様の選択肢を増やすためにお送りしています。
※必ずしもジェネリック医薬品に切り替えていただかなければいけないものではありません。
平成21年度事業についてはこちらをご覧ください。
平成22年度事業についてはこちらをご覧ください。
平成23年度事業についてはこちらをご覧ください。
平成24年度事業についてはこちらをご覧ください。
平成25年度事業についてはこちらをご覧ください。
平成26年度事業についてはこちらをご覧ください。
平成27年度事業についてはこちらをご覧ください。
平成28年度事業についてはこちらをご覧ください。
平成29年度事業についてはこちらをご覧ください。
平成30年度事業についてはこちらをご覧ください。
令和元年度事業についてはこちらをご覧ください。
令和2年度事業についてはこちらをご覧ください。
ジェネリック医薬品の希望を医師や薬剤師にお伝えしやすくするため、「ジェネリック医薬品希望カード」を作成しました。
下記の画像をクリックすると画像がウィンドウに表示されます。拡大や縮小をせずプリント出力していただき、ご使用ください。
ジェネリック医薬品の希望を医師や薬剤師へお伝えしやすくするため、「ジェネリック医薬品希望シール」を作成しました。健康保険証やお薬手帳などに貼付してご利用ください。
※ご希望の方はご加入の都道府県支部へお問い合わせください。
「ジェネリック医薬品希望シール」 [198KB pdfファイル]
※「ジェネリック医薬品の普及のためのリーフレット」を作成しましたのでこちら もご覧ください。
ジェネリック医薬品の使用を促進するためのポスターを作成しましたので、ぜひご覧ください。
ジェネリック医薬品使用促進ポスター(平成24年4月処方せん様式変更) [853KB pdfファイル]
品質確保の取組み
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構の医薬品相談室では、ジェネリック医薬品の品質、有効性及び安全性等に関する電話による相談(TEL:03-3506-9457)を受け付けています。相談室で受け付けた品質に関する意見・質問等は、ジェネリック医薬品品質情報検討会で検討されます。
ジェネリック医薬品品質情報検討会では、学会等での発表、研究論文の内容、医薬品医療機器総合機構の医薬品相談室に寄せられた意見・質問・情報、その他のジェネリック医薬品の品質に関する懸念等について学術的な観点から検討を行います。検討した結果はインターネットで公表されています。
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国立医薬品食品衛生研究所 |
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(独)医薬品医療機器総合機構 |
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厚生労働省 「後発医薬品の普及リーフレット」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryou/kouhatu-iyaku/dl/22.pdf
厚生労働省 「後発医薬品の使用促進について」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryou/kouhatu-iyaku/index.html
政府インターネットテレビ 「お薬代が安くなる?! ジェネリック医薬品」
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg4155.html
政府広報オンライン 「ジェネリック医薬品Q&A」
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201309/4.html
日本ジェネリック医薬品学会 「かんじゃさんの薬箱」
(ジェネリック医薬品の検索などが行えます。)
日本ジェネリック製薬協会
「かんたん差額計算」
(ジェネリック医薬品切り替えたときのお薬代の差額を計算できます。)
(おくすり相談や医薬品ガイド、副作用情報等をご確認いただけます。)