① 肝臓は何をする臓器?
①食べ物からとった栄養素を体で使えるかたちに変えたり、貯蔵、供給する働き(代謝)
②アルコールや薬、有害物質などを分解して無毒化する働き
③腸内での消化吸収に必要な消化液(胆汁)をつくる働き
これらの肝機能が障害を受ける病気を「肝臓病」といいます。
【アルコール性肝炎】
多量の飲酒を長年続けていると、肝臓は障害を受けます。アルコール性肝障害の最初の段階は「アルコール性脂肪肝」です。脂肪肝とは肝臓に脂肪が溜まり、肝機能が低下した状態です。さらに多量の飲酒を続けていると「アルコール性肝炎」を発症し、劇症化するケースや、「アルコール性肝硬変」に進むケースがあります。
【脂肪肝】
過食や肥満、運動不足などが原因で脂肪肝になり、「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」を発症する場合があります。また、肝硬変へ移行したり、肝がんを発症する場合もあります。さらに、糖尿病や脂質異常症、高血圧を合併していると、NASHを発症するリスクが高くなると言われています。
飲酒習慣がある方は、適量を守るようにしましょう。健診結果の検査項目でγ-GTPが高値の場合、飲みすぎが疑われます。GOT(AST)やGPT(ALT)も高値の場合はアルコール性肝炎が疑われるので、断酒が必要なこともあります。
飲酒習慣がない方も、過食や運動不足などによる肥満は、脂肪肝の原因となります。肥満を改善するとともに、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の危険因子である糖尿病、脂質異常症、高血圧の予防・改善につとめましょう。
いかがでしたか?
今回は「肝機能障害」についての配信でした。
自覚症状が現れにくいからこそ、毎年健診を受診して結果を比較すること、そして適切な生活習慣を心がけることが必要です!思い当たる部分から、少しずつ改善してみましょう。
次回の配信をお待ちください!
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