平成30年12月06日
こんにちは!鳥取県西部地区の事業所様を中心に訪問させていただだいております保健師の濵田です。
年末が近づき、そろそろ忘年会のシーズンが始まる事業所様も多いかと思います。
従業員の皆様とのお話の中でも「普段はあまり飲まないんだけど、年末年始は付き合いがあるからなぁ~」という声を耳にする季節になりました。
「酒は百薬の長」という言葉があるように、昔から「お酒は適量摂取」なら健康効果があるといわれています。
厚生労働省が推進する『節度ある適度な飲酒』は、1日平均純アルコールにして約20g程度であるとされています。このくらいの量であれば、ほどよくお酒を楽しめるというわけです。
■酒類別のアルコール約20gを含む量■
種類 | アルコール度数 | アルコール20gの目安 | ||
ビール | 5% | 中ビン1本 | 500ml | |
日本酒 | 15% | 1合 | 180ml | |
焼酎 | 25% | 0.5合 | 100ml | |
ウイスキー | 43% | ダブル | 60ml | |
ワイン | 12% | 2杯 | 200ml | |
缶チューハイ | 5% | 1缶 | 350ml |
しかし適量と言っても個人差があり、以下のようなことに留意する必要があるとしています。
●女性は男性よりも少ない量が適当である(女性の適量10g)
●少量の飲酒で顔面紅潮を来す等アルコール代謝能力の低い人では通常の代謝能力を有する人よりも少ない量が適当である
●高齢者においては、より少量の飲酒が適当である
●アルコール依存症者においては適切な支援のもとに完全断酒が必要である
●飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではない
『アルコール依存症とは?』
長期間にわたって大量の飲酒を続けていると、段々とお酒を飲まずにはいられない状態になります。
今夜だけはお酒を飲むまいと思っても、夜になるとつい飲んでしまう。適量でやめようと思っても、いつも限度を超してしまう。そしてお酒が切れてくると、イライラ、手の震え、寝汗、不眠、ついには幻覚症状があらわれるようになります。こうなると、家族にあたりちらしたり、仕事でミスをおかしたり、人間関係が上手くいかなくなったりすることもあります。
公益社団法人アルコール健康医学協会では、お酒の適正な飲み方やマナーを周知することを目的として、「適正飲酒の10か条」(平成20年5月改訂)を定めています。
① 談笑し 楽しく飲むのが基本です
② 食べながら 適量範囲でゆっくりと
③ 強い酒 薄めて飲むのがオススメです
④ つくろうよ 週に二日は休肝日
⑤ やめようよ きりなく長い飲み続け
⑥ 許さない 他人への無理強い・イッキ飲み
⑦ アルコール 薬と一緒は危険です
⑧ 飲まないで 妊娠中と授乳期は
⑨ 飲酒後の運動・入浴 要注意
⑩ 肝臓など 定期検査を忘れずに
これらのことを参考にしていただき、とくに年末年始は上手くお酒と付き合っていただけると嬉しいです。
(年明けに健診を予定されている事業所の皆様、よろしくお願い致します)
それでは皆様、元気で充実した年末年始をお過ごしくださいね!
保健師 濵田 卓子