平成30年11月01日
「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)*」は2007年、日本整形外科学会から提唱されました。
超高齢化社会を迎え、平均寿命は約80歳。これに伴い運動器と呼ばれる骨、関節、筋肉や神経などが酷使され、不安定になり身体がうまく動かせなくなることが増えてきました。
高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病は、健康寿命を短くする原因になりますが、自立度の低下も、寝たきりなどの要支援・要介護状態の大きな原因になります。健康でいきいきとした生活を送るためにも運動器の健康を考えませんか?
骨や筋肉の量のピークは20~30歳代。若い時は運動していたが社会人になってからは継続していない、体重も増加してしまったというひとは要注意です。40~50歳代で身体の衰えを感じやすくなり、60歳代以降、思うように動けない身体になってしまう可能性もあります。
痩せすぎでも筋肉や骨は弱くなります。適正な体重を維持することも必要です。
こんな状態は要注意! □片脚立ちで靴下がはけない |
「主食」 炭水化物を多く含むご飯、パン、麺類 「主菜」 たんぱく質を多く含むおかず。肉、魚、卵、大豆製品など 「副菜」 ビタミン、ミネラルなどを多く含むおかず。野菜、海藻など |
1日3回の食事で、毎食この主食・主菜・副菜をそろえて、牛乳・乳製品、果物などを組み合わせるとバランスが整います。
管理栄養士 山本 恭子
*「ロコモティブシンドローム(略称:ロコモ)」とは…筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態をいいます。(日本整形外科学会公認ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト)