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【女性のがん】 近年、若い女性に急増している「乳がん」と「子宮がん」

女性のがん | 気になる病気 | 全国健康保険協会

近年、急増している「乳がん」と「子宮がん」

 

●若い女性も無関係ではない女性特有のがん

女性特有の体の構造から、女性には「乳がん」や「子宮がん」などのがんがあります。
がんの多くは高齢になるほど発症リスクが高まるため、若い女性にはあまり関係のない病気だと思われがちですが、女性特有のがんは若年化が進み、20~40歳代で発症するケースが急増しています。

 

●「乳がん」は女性がかかる最多のがん

乳がんとは、乳房の乳腺組織にできるがんをいいます。日本人女性がかかるがんのなかで最も多いものが乳がんです。
乳がんは20歳代から徐々に増え始め、40歳代後半から50歳代にピークを迎えますが、30歳代に急激に増加するのが特徴です。
乳がんの自覚症状としては、がんが5mm~1cmくらいの大きさになると、しこりとして触れることがあります。しこり以外の症状としては、乳頭からの異常分泌、乳頭や乳輪のただれなどがあります。
乳がん 

 

●低年齢化が進む「子宮頸がん」

子宮がんには、子宮の奥である子宮体部にできる「子宮体がん」と、子宮の入り口である頸部にできる「子宮頸がん」があります。
子宮体がんは40歳代以降、閉経前後に多く見られますが、最近は30歳代での発症も増えていて、出産経験がないことや閉経年齢が遅いことなどが影響していると考えられています。一方、子宮頸がんは、20~30歳代に急増しています。
子宮体がんも子宮頸がんも、初期にはほとんど自覚症状がありません。進行してくると不正出血やおりものの異常、下腹部痛などがみられるようになります。
子宮がん 

 

 

女性のがんの原因は?

 

●乳がん・子宮体がんのリスクを高める女性ホルモン

乳がんや子宮体がんの発生には、女性ホルモンの一種である「エストロゲン」が深く関わっています。初潮の時期が早い人や閉経時期の遅い人、出産経験のない人などは、エストロゲンの影響を長期間受けているため、乳がんや子宮体がんの発症リクスが高くなります。

 

●子宮頸がんを引き起こす「ヒトパピローマウイルス」とは?

子宮頸がんのおもな原因は、「ヒトパピローマウイルス(HPV)」というウイルスです。HPVは性交渉によって感染するため、性体験のある女性の約80%が感染するといわれていますが、すべての人ががんになるわけではありません。感染しても多くの場合、本人の免疫機能が働いて排除されます。
ところが、がんを発症させるリスクの高いHPVが排除されず、長期にわたって感染することがあり、このような場合に、数年を経て子宮頸がんを発症するとされています。

 

●ほかのがんと同様、生活習慣にも危険因子が潜んでいる

女性特有のがんには、それぞれ特有の危険因子がありますが、生活習慣にも危険因子があることは、ほかのがんと変わりありません。
喫煙はもちろん、動物性脂肪のとりすぎや野菜・果物不足、多量の飲酒、運動不足などは、女性のがんにおいても危険因子となります。なかでもアルコールや動物性脂肪は、乳がんの発症リスクを高めることがわかっています。

 

■女性のがんの危険因子

  • 喫煙
  • 動物性脂肪のとりすぎ
  • 野菜・果物不足
  • 多量の飲酒
  • 運動不足

 

 

女性のがんを予防・改善するために

 

●がんの危険因子は生活習慣の改善で減らすことができます

女性のがんの危険因子のなかには、女性ホルモンの影響など避けようのないものもありますが、生活習慣に潜む危険因子は生活習慣の改善で減らすことができます。なかでも重要なのは、「禁煙」です。喫煙習慣のある人は、直ちに禁煙を実行しましょう。
食生活では、動物性脂肪を控え、野菜や果物を積極的にとるようにして、バランスのよい食事を心がけましょう。お酒は適量を守り、乳がんの危険因子を持っている人はできるだけ控えるようにしましょう。
また、閉経後の肥満は乳がんや子宮体がんの危険因子にもなるので、日常生活での活動量を増やすとともに、適度な運動を習慣として行い、肥満の予防・改善につとめましょう。

 

■生活習慣改善のポイント

ウォーキング

 

●こんな検査でわかります

乳がんを調べる検査には、「視診・触診」のほか、「乳房X線検査(マンモグラフィー)」や「乳房超音波検査(エコー)」などがあります。
子宮がんを調べる検査は、医師が子宮を触診して形状などを調べる「内診」のほか、子宮体部や子宮頸部の粘膜を綿棒などで軽くこすり、採取した細胞を顕微鏡で調べる「細胞診」などがあります。
各検査項目の詳細については、こちらをご覧ください。
なお、乳がんの視診・触診と乳房X線検査(マンモグラフィー)、子宮頸がんの子宮頸部細胞診は、科学的に有効であるとして厚生労働省が推奨するがん検診です。40歳以上の方は乳がんの検診を2年に1回、20歳以上の方は子宮頸がんの検診を2年に1回受けることが推奨されていますので、受診するようにしましょう。

 

※がんについては、「季節の健康情報:3月 日本人のがん予防」もご覧ください。