令和8年2月 ≪睡眠が健康へ及ぼすリスク≫
令和08年02月13日
みなさんは普段どのくらい眠れていますか?昨日はよく眠れましたか?休養の中でも基本になるのが「睡眠」です。今月は、どうして睡眠が必要なのか、リスクの側面からも考えてみましょう♪
適正な睡眠とは?
成人の適正な睡眠時間は「6~8時間」と考えられています。しかし、労働世代である20~59歳の各世代において、睡眠時間が6時間未満の人は約35~50%(該当する方も多いのでは?!)。5時間未満に限定しても約5~12%と高率です。また“睡眠で休養をとれている人”の割合は、20歳以上の成人で7割程度と低く、年々減少傾向にあります。
睡眠が健康へ及ぼすリスク」~健康づくりのための睡眠ガイド2023より~
ではいよいよ本題の「睡眠に関する健康のリスク」についてお伝えしたいと思います。
ご自身の体調や健診結果、ご家族の様子についても思い返しながらご覧ください。
睡眠時間が「短い」ことに関するリスク
- 睡眠時間が極端に短いと、「肥満」「高血圧」「糖尿病」「心疾患」「脳血管疾患」「認知症」「うつ病」などの発症リスクが高まる。
- 睡眠時間が1日あたり6時間未満の人は、7~8時間未満の人と比べて心筋梗塞や狭心症などの「心血管疾患」の発症リスクが、4.95倍。
- 40歳から64歳までの成人では、睡眠時間が短くなるにつれて「総死亡率」が増加する。
- こどもの場合、睡眠時間の不足で、「肥満」のリスクが高くなる、「抑うつ傾向」が強くなる、「学業成績」が低下する、「幸福感や生活の質(QOL)」が低下する。
- 1~2歳は11~14時間、3~5歳は10~13時間、小学生は9~12時間。中学・高校生の場合は8~10時間の睡眠時間を確保することが推奨されています。
睡眠時間が「長い」ことに関するリスク
- 65歳以上の高齢者世代では、床上時間(寝床にいる時間)が8時間以上だと「死亡リスク」や「認知症のリスク」が高まる。
「睡眠休養感」(睡眠で休養が取れている感覚)に関するリスク
- 睡眠時間が短い(5.5時間未満)ことに加えて、睡眠休養感が低い人ほど「死亡率」が高くなる。
- 睡眠休養感の低下が「うつ病発症」と関係する。
- 睡眠休養感の低下が、「自分自身が健康であると感じる度合い」の低下と最も強く関連し、「身体機能、認知機能、感情の安定度」とも関係する。
・・・いかがでしたか?以上のようなリスクを知ると、少しドキッとしますね。睡眠に不調を抱えていらっしゃる方は、改善のためにもぜひ先月お伝えした「良好な睡眠を保つためのポイント」を実践されてみてください。それでも「眠れない」「眠っても休養が取れた感覚がない」「日中に眠気を感じる」などの症状がある場合は「睡眠障害」(以下で説明)が潜んでいる可能性がありますので、一人で悩まず医療機関(耳鼻科や呼吸器科など)で相談されてみてくださいね。
「睡眠障害」とは?
睡眠障害
不眠症、むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害、閉塞性睡眠時無呼吸症候群 など
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に呼吸が一時的に止まったり浅くなったりして、日中の眠気や疲労感を引きおこす病気です。高血圧、脳卒中、心筋梗塞などの循環器疾患や、糖尿病などの代謝性疾患の誘因にもなります。また、男性の有病率が高いことが知られていますが、女性も閉経後に有病率が急激に増加します。
次回は休養シリーズの4回目、今年度最終回です!
「セルフケア」というテーマで休養の具体策をご紹介します♪