北海道歯科医師会:2026年6月 「健康の維持と国民皆保険の維持」
令和08年06月01日
日本では、誰もが必要な医療を受けられる「国民皆保険制度」が長年維持されています。しかし近年、少子高齢化や医療費の増加によって、その維持が難しくなってきているのをご存じでしょうか。
健康は個人の幸福だけではありません。健康な人が増えれば、働く人の生産性が高まり、医療費や介護費の抑制にもつながります。そのため、病気になってから治療するだけでなく、日頃から健康を守る「予防」が重要です。
例えば、適度な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠を心がけることや、定期的な健康診断を受けることは、生活習慣病の予防に役立ちます。
一方で、国民皆保険制度を維持するためには、国や医療機関だけでなく、私たち一人ひとりの意識も必要です。軽い症状ですぐに大病院へ行く「コンビニ受診」や、必要以上の薬の処方は、医療費増加の原因となります。
限られた医療資源を有効に活用するためには、まず地域の診療所を利用することや、医師や薬剤師の説明を理解し、適切に受診する姿勢が求められます。
また、高齢化が進む日本では、医療を支える現役世代の負担が大きくなっています。この制度を次世代に引き継ぐためには、税金や保険料の負担について社会全体で考え、支え合う意識を持つことが大切です。
国民皆保険制度は、誰もが安心して暮らせる社会を支える重要な仕組みです、皆さんの健康に対する意識と制度への理解が国民の健康維持につながるのです。
(理事 角江 信彦)