被保険者の方は、「生活習慣病予防健診」を受診いただけます。生活習慣病予防健診は、「胃がん」「肺がん」「大腸がん」の3つのがん検診が含まれた健診です。
パンフレット及び生活習慣病予防健診実施機関は一般財団法人船員保険会のホームページでご確認ください。
(1)健診の対象となる方
①35歳~74歳(75歳の誕生日前日まで)の方
②被保険者資格を喪失された方のうち35歳~74歳(75歳の誕生日前日まで)の方で、市町村の国民健康保険に
ご加入の方
※健診の対象となる方の受診券とご案内用のパンフレットは、3月下旬に船舶所有者様宛にお届けいたします。船舶所有者様にはお手数をお掛けしますが、受診券等を対象となる被保険者の方にお渡しいただきますようお願い申し上げます。健診対象者と思われる方の受診券が届かない場合は、お手数ですが船員保険情報センター(TEL:03-6722-0448)までご連絡ください。
※疾病任意継続にご加入中で、健診の対象となる方の受診券及びご案内用パンフレットは、ご自宅にお届けいたします。
(2)生活習慣病予防健診の種類と費用
生活習慣病予防健診には、一般健診、巡回健診及び総合健診の3種類がございます。
健診の種類 | 健診の自己負担額 (税込) | 実際の健診総額 (税込) | 内容 |
一般健診 | 無料 | 21,714円 | 全国約440の健診機関で受けることができるがん検診を含んだ 検査です。 |
巡回健診 | 無料 | 23,034円 | 漁協または会社等の単位での受診となり、上記の一般健診と同内容の 検査を健診車で受診することができます。 |
総合健診 | 4,936円 | 37,972円 | 一般健診より詳細な内容の検査で、一部の健診機関で受診することが できます。 |
※年度中に1回に限り、健診費用の一部を船員保険が負担いたします。
※上記の「健診の自己負担額」は、受診者負担の上限の金額です。実際の金額は健診実施機関により異なる場合がありますので、健診実施機関にご確認ください。また、追加項目(C型肝炎ウイルス検査、前立腺がん検査など)を受診された場合は、追加料金がかかります。
船員保険生活習慣病予防健診は、以下の点でお勧めです。
(1)船員保険の健診は、一般健診の費用を無料に、総合健診の費用を大幅に負担軽減したため、船員手帳健診よりも少ない費用でご利用いただけます。
(2)検査内容も充実しています。船員手帳健診の検査項目はすべて、生活習慣病予防健診の検査項目に含まれています。

(3)船員手帳の健康証明を受けることもできます。
一部例外の医療機関もありますが、生活習慣病予防健診の健診結果をもとに、船員手帳の健康証明も受けることができます。詳しくは、健診のご案内用パンフレット「生活習慣病予防健診実施機関」のページでご確認ください。
※別途証明費用がかかります。
追加で受けられる検査について
生活習慣病予防健診を受診される方は、以下の検査を追加でお受けいただけます。船員保険が費用の一部を補助いたしますので是非ご利用ください。
項目 | 検診を受けられる方 | 実際の健診総額(税込) |
C型肝炎検査 | 過去に同様の検査を受けられたことがない方で、検査を希望される方 | 431円 |
子宮頸がん検診 | 今年度において、偶数年齢の誕生日を迎えられる方で検査を希望される方 | 0円 |
乳がん検診 | 今年度において、40歳以上のうち偶数年齢の誕生日を迎えられる方で、 検査を希望される方 | 0円 |
前立腺がん検診 | 今年度において、50歳以上に達する方で、検査を希望される方 | 926円 |
眼底検査 | 40歳以上の方で、過去の検査結果により医師が必要と認めた方 | 79円 |
※B型肝炎検査については、健診を受けられる際に申し出ていただければ、検査を受けることができます。
(3)健診実施機関
船員保険の生活習慣病予防健診は、受診券と一緒にお送りする健診のご案内のパンフレット(健康診断のご案内)に同封されている「生活習慣病予防健診実施医療機関」に記載されている医療機関で受診いただけます。
パンフレットに記載のない医療機関で受診された場合、費用の補助は受けられませんのでご注意ください。
(4)受診までの流れ(被保険者ご本人の場合)

(5)個人情報の取り扱いについて
個人情報の取り扱いについては、以下をご確認ください。
・個人情報管理規程
・個人情報の利用目的
・健診結果に関する個人情報の共同利用について
(6)がん検診の利益・不利益(メリット・デメリット)について
生活習慣病予防健診では、国が推奨するがん検診の項目を実施しています。
がん検診による最大の利益は、早期発見によりがん死亡率を減少することですが、がん検診にはメリットだけでなく、重大な不利益(デメリット)もあります。
※がん検診のデメリットとしてがんが100%見つかるわけではないことや、不要な検査や治療を招くことなどがあります。また、検査に伴い偶発症を起こすものがあります。
詳細は厚生労働省ホームページに掲載されている「かかりつけ医のためのがん検診ハンドブック」「Ⅲ資料編」をご参照ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html (厚生労働省ホームページ)