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【支部の取組紹介】栃木支部:地域固有の健康課題の解決に挑む

 

栃木支部の取組 地域固有の健康課題の解決に挑む

 

協会けんぽは、主に中小企業で働く方とそのご家族の健康を支える医療保険を運営しています。
全国47都道府県に支部を設置し、地域の健康課題や生活習慣など、それぞれの地域の特性に応じた健康づくりの取組を進めています。
今回は栃木支部が取り組む事業についてご紹介します。

人口は約185万人、関東地方で最も広い面積を有する栃木県。生産量日本一を誇るいちごをはじめとする農産物のほか、県内には多くの製造業が集積するなど、“ものづくり“が盛んな地域です。一方で、車社会という地域特性からか、日常的な運動不足や生活習慣病リスクが、全国平均と比べてやや高い傾向にあります。協会けんぽ栃木支部は、このような地域固有の健康課題の解決に向けた様々な取り組みを行っています。

栃木県が抱える健康課題

栃木支部が健康課題として第一に挙げているのが、生活習慣病が主な要因とされている脳血管疾患、心疾患による死亡率が、全国平均を上回っているという現状です。男性では50〜54歳代、女性では50〜64歳代が顕著に高い傾向が見られます。その要因として考えられているのが、男女共に多いメタボリスク保有者・予備群の割合です。さらに、血圧リスク保有者に加え、女性の場合は脂質リスク保有者の割合も全国平均より高く、経年的に悪化している状況にあります。血圧は塩分の過剰摂取や喫煙によって高血圧のリスクが高まりますが、栃木県は全国でも塩分摂取量が多く喫煙率も高い状況にあります。
運動不足はもちろん、喫煙も、高血圧をはじめ、脳血管疾患、心疾患といった病気の発症リスクに大きな影響を与えていると考えられています。そこで栃木支部では、禁煙施策を実施する事業社へのサポートを、今後さらに推進していきます。

栃木支部が捉えている主な健康課題

  1. 全国比に対して、メタボリスク保有者・予備群の割合が男女共に高い
  2. 全国でも喫煙率が高く、塩分摂取量も多いことから血圧リスク保有者の割合も高い

令和6年度から令和11年度までに達成する目標

  1. 健康リスクや死亡率が急上昇する50歳代前半のメタボリスク保有率およびメタボ予備群の割合を、男性46.7%、女性13.1%まで引き下げる
  2. 禁煙支援のための事業所介入事業の拡大

栃木支部の取組

令和7年度末の協会けんぽ栃木支部における適用事業所数は37,257社。そのうち、約2,100社、割合にして5.6%の事業所が『とちぎ健康経営宣言』に参加しており、ゆるやかではありますが、参加事業所数は年々増加傾向にあります。その理由として、少子高齢化や人手不足が進む中、従業員が長く安心して働ける環境づくりのための健康投資をすることは、人材の確保・定着、生産性の向上や企業イメージのアップなど、従業員・企業双方にメリットがある取り組みであることが浸透してきていることが考えられます。
協会けんぽ栃木支部では、健康経営®に取り組むメリットを丁寧にご案内をすることで宣言事業所数の拡大を図るとともに、宣言事業所のヘルスリテラシー向上のため、健康セミナーの開催や健康経営取組事例の紹介など、様々なサポートを実施しています。

※健康経営®は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

工夫していること

『とちぎ健康経営宣言』に参加されていない事業所に対して働きかけを行っております。事業所と協会けんぽの橋渡し的な役割を担っていただいている健康保険委員様に対しアプローチをしたり、栃木支部に所属する保健師・管理栄養士が特定保健指導で事業所を訪問した際に、窓口となる担当者にお声がけをするなど、まさに草の根運動を実施しています。また、健康経営の普及に関して連携協定を締結している生命保険会社・損害保険会社にもご協力いただき、事業所への周知活動を展開しています。

苦労していること

さまざまな取組を実施しているものの、現在の活動方法では限界があるとも感じています。やはり、対面での説明が効果的なこともあり、支部内で体制を組んで職員による事業所訪問の実施を検討していますが、限られた人数の中で、どのようにして人員確保していくか。そこが現状の課題であり苦労している点です。

加入者・事業主からの反応

栃木支部では、各事業所に対して禁煙支援のご案内文を送付しています。その中で、希望があった事業所には、保健師・管理栄養士がお伺いし、事業主の方や担当者に事業内容の趣旨をお伝えしています。そのうえで、事業所として禁煙への取組をサポートするための情報提供であったり、社内に掲示いただく禁煙啓発ポスターやリーフレットの提供を行っています。また、禁煙を希望される方には個人指導を実施したり、集団学習の場を設けるなどのサポートもしています。
これらの取組に対して、事業所からは「禁煙について事業所として取り組む必要性を感じていたので、よいきっかけとなった」や「禁煙支援のための具体的な取り組みについてイメージすることができた」などの肯定的な意見が寄せられています。

栃木支部から皆さまへ

健康経営の取組により、事業所としての生産性の向上や採用活動でのイメージアップなど、総合的な企業価値の向上が期待できます。宣言事業所には、協会けんぽ栃木支部からのサポートも実施しておりますので、ぜひこの機会に「宣言」をしていただき、私たちと共に健康経営に取り組んでいただければと思います。