理事長のごあいさつ
令和8年4月1日
全国健康保険協会(協会けんぽ)の理事長の北川でございます。
協会けんぽは、中小企業を中心に全国約280万事業所にお勤めの方とそのご家族、約4,000万人が加入する日本最大の医療保険者として、諸外国と比べても大変充実した制度である日本の国民皆保険制度・医療保険制度の維持・発展を旨とし、「加入者の皆様の健康増進を図るとともに、良質かつ効率的な医療が享受できるようにし、もって加入者及び事業主の皆様の利益の実現を図る」との基本理念の実現に邁進しております。
近年の少子高齢化を背景に、協会けんぽ加入者の平均年齢の上昇や医療の高度化等による医療費の増大に加えて、高齢者の医療費を賄うための拠出金の負担も重くなり、協会けんぽの財政を取り巻く環境には大変厳しいものがありますが、全世代型社会保障の実現に向け、令和8年度は平均保険料率を0.1%引き下げることと致しました。今後もできる限り長く保険料の上昇を抑えつつ、加入者の皆様が安心して医療機関を受診でき、健康増進を図っていただける環境を維持していくため、中長期的に安定的な財政運営に努めて参りたいと考えております。
協会けんぽは、加入者の皆様の健康づくりを第一の戦略目標に掲げ、健康寿命の延伸の実現を通じ、少子高齢化による労働力減少という我が国喫緊の課題に対しても貢献して参りたいと考えております。そのための改革を進めるにあたり、戦略キーワードとして「DX」「SDGs」「国際化」を掲げています。
まず「DX」では、協会けんぽのサービスが、約4,000万人の加入者の皆様一人ひとりと直接つながる世界を目指し、令和8年1月にけんぽアプリをスタートしました。併せて、一層の利便性向上や業務効率化の観点から、電子申請もスタートさせております。今後は、さらにDXを活用し、様々な業務の高度化・効率化を実現して参ります。
「SDGs」は、協会けんぽの活動そのものがSDGsの考え方や内容に合致するものですが、特に持続可能な社会を作っていくという視点から、全国で、こども健康教育に力を入れています。
「国際化」についても、我が国の外国人労働者は年々増加しており、事業主の皆様をお支えし、外国人労働者やそのご家族の方にも安心して制度を使えるような環境を整えて参りたいと考えております。3月にリニューアル致しましたこのホームページも131言語に対応しております。さらに、国際貢献・国際協力の観点で、海外の医療保険者との協力関係の構築にも引き続き取り組んで参ります。
これまでも、加入者の皆様の健康づくりをサポートして参りましたが、令和8年度からは人間ドック健診への補助や、若年者を対象とした健診を、令和9年度からは被扶養者への被保険者と同等の健診の推進等を計画しております。
今後は、この健康づくりのサポートの高度化も目指し、アプリによる一人ひとりへのアプローチと、健康宣言・健康経営を基軸に据えた事業所単位での健康づくりについても戦略的に取り組んで参りたいと考えております。
協会けんぽが、さらに加入者、事業主の皆様のお役に立てるよう5,000名の職員一同、心を合わせ努めて参りますのでよろしくお願い申し上げます。