災害時における口腔ケアの重要性
令和07年07月10日
首都直下地震は今後30年の間に約70%の確率でおこると言われています。
災害時には避難生活による不衛生な環境や水不足により、口腔ケアが不十分になりがちです。また、慣れない生活は精神的、身体的にストレスがかかり体の抵抗力も低下しがちです。
口の中を清潔に保つことは、感染症や誤嚥性肺炎(口の中の細菌が肺に誤って入ってしまい肺炎をおこすこと)を防ぐためにも非常に重要です。特に高齢者は唾液の分泌が減り、口腔内が乾燥しやすくなるため注意が必要です。歯ブラシや水がない場合でも、ティッシュやガーゼで歯や舌を拭うことで汚れを除去できます。また、うがいだけでも一定の効果があります。災害時に備え、歯ブラシ、歯磨きシート、洗口液などの口腔ケア用品を非常持ち出し袋に入れておくことをお勧めします。
唾液の量が少なくお口の中が乾燥しているなと感じたときは舌やお口の体操をして唾液の出をよくしましょう。避難所でも定期的な口腔ケアの習慣を続けることが全身の健康維持にもつながります。
公益社団法人 神奈川県歯科医師会
地域保健委員会 地域保健Ⅰ(学校歯科保健事業部)委員 佐々木 孝幸