がん検診の利益・不利益(メリット・デメリット)について
生活習慣病予防健診では、国が推奨する がん検診の項目を実施しています。
がん検診による最大の利益は、早期発見によりがん死亡率を減少することですが、がん検診には利益(メリット)だけでなく、重大な不利益(デメリット)もあります。
〇 がん検診の利益
がん検診の最大のメリットは、対象となるがんの死亡率が減ることです。
〇 がん検診の不利益
がん検診のデメリットとしてがんが100%見つかるわけではないことや、不要な検査や治療を招くことがあることなどがあります。また、検査に伴い偶発症(※)を起こすものがあります。
※ 偶発症(胃がん検診の例) 厚生労働省HP「かかりつけ医のためのがん検診ハンドブック~受診率向上めざして~」より
胃がん検診の偶発症に関しては、胃X線検査において、バリウムの気管への誤嚥、腸閉塞、バリウム製剤や下剤による過敏症、バリウム腹膜炎による穿孔などがあります。
胃内視鏡検査において、内視鏡挿入による咽頭・上部消化器への機械的な損傷、心・血管系への負荷、局所麻酔薬によるショック、鎮痙剤・鎮静剤による過敏症、鎮静剤による呼吸抑制などがあります。
その他、がん検診の不利益(デメリット)については、厚生労働省HPに掲載されている「かかりつけ医のためのがん検診ハンドブック~受診率向上めざして~」の「Ⅲ資料編」に記載されている、検査方法や不利益に関する説明をご参照ください。
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490.html)