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2月 花粉症最前線

花粉症の人にとって今年はつらい春になりそう…そんなフレーズをすでにあちこちで見かけます。花粉症の人にとって、この季節のメインイベントは節分でもバレンタインデーでもなく、花粉症発症なのではないでしょうか。

現在日本での花粉症の人数ははっきりとは分かりませんが、国民のおおよそ20%と言われていて、年々増加しています。

花粉症とひと言で言っても、原因となる植物は日本では約50種類以上が報告されています。とはいえ日本国土の内12%もスギ林が占めていますので、やはり花粉症といえばスギ花粉、花粉症の原因の約70%がスギ花粉となっています。

 

 ●主な原因植物の開花期

  (厚生労働科学研究発行 コメディカルが知っておきたい花粉症の正しい知識と治療・セルフケア p2)

 

 ●花粉の写真(環境省花粉観測システム 花粉ライブラリ)

  

 

今年の流行は?

日本気象協会によると、今シーズン、スギ花粉の飛散が一番早い地方は九州、四国、東海、関東で、2月15日ごろになる見込みです。これは例年並みか例年よりもやや遅い飛散開始ですが、寒さが厳しかった昨シーズンよりも1〜2週間早くなるとのことです。そして、飛散は少しずつ日本列島を北上し、3月中旬には日本全国でスギ花粉が飛散する予想です。

 

 ●スギ花粉前線(予測)(日本気象協会)

  ※最新情報をご覧いただけます

 

 

今シーズン、花粉の飛散量は、九州・四国地方では例年よりやや少なく、中国地方から北海道にかけては例年並みか例年より多くなるようです。関東・東北と北海道では花粉の飛散量が少なかった昨シーズンに比べて3〜7倍になる見込みで、まさに受難のシーズンとなりそうです。沖縄ではスギがほとんどないため、シーズン中は沖縄に移住したい!と切実に思う方も多いでしょう。

 

 ●花粉飛散数の前年比(日本気象協会)

  ※最新情報をご覧いただけます

 

 花粉症の重症度をチェック

花粉症の治療には、主に点眼、点鼻、服薬などがあります。症状や生活習慣によって自分に合った治療方法を決定すると良いでしょう。病院で治療を受ける場合は、医師と十分に相談して決定しますが、その際、重症度を見極めるために症状について確認しますので、くしゃみ発作の回数、鼻水や鼻づまりの状態をきちんと医師に伝えられるようにしておきましょう。

 

アレルギー性鼻炎症状の重症度分類

  (厚生労働科学研究発行 コメディカルが知っておきたい花粉症の正しい知識と治療・セルフケア p6)

 

 

また、根治療法として、アレルギーの原因となる花粉の抽出液を注射する方法がありますが、治療が数年にわたること、通院回数が多くなることなど、点眼や服薬に比べてやや負担が大きくなります。しかし、約6割の人が全く花粉症の症状がなくなります。現在舌下に含むタイプの根治療法も実用化を目指している段階ですので、今後は大きな負担なく花粉症が治癒することも可能になるかもしれません。

 

花粉症については、民間療法も多く存在します。お茶、飴、サプリメントにジュースなどなど…「少しでも楽になりたい!」という切実な思いが表れているようです。

通常の治療に対する効果が十分に得られない患者さんが、民間療法を求める傾向があるようですが、残念ながらその有効性の確認には検討の積み重ねが必要な段階です。

 

●民間療法の患者さん自身の評価

  効果有 効果無 不 明
漢方 50% 35% 15%
甜茶 14% 51% 35%
鼻スチーム療法 46% 44% 10%
鼻洗浄療法 46% 54% 0%
クロレラ 8% 44% 48%
ハリ 44% 44% 11%
花粉グミ 29% 64% 7%
シソジュース 18% 36% 45%
シジュウム茶 40% 40% 20%

 出典:厚生労働省 花粉症の民間療法について(千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科 岡本 美孝)

 

 

花粉症のセルフケア

日常生活でも花粉症の症状を和らげることはできます。以下の点に気をつけて、つらい花粉症の時期を乗り切りましょう!

 

  • 毛織物などのコートは避ける(表面に花粉が付着しやすい)。
  • 外出時にはマスク、メガネ、つばのある帽子などを使う。

 

鼻の中と眼に入る花粉数-実験的なマスク、メガネの効果

  鼻の中の花粉数 結膜の上の花粉数

マスクなし

メガネなし

1,848個 791個

通常のマスク

通常のメガネ

537個 460個

花粉症用マスク

花粉症用メガネ

304個 280個

出典:平成22年度厚生労働科学研究補助金免疫アレルギー疾患予防・治療研究事業 的確な花粉症の治療のために p13(日本医科大学耳鼻咽喉科 大久保 公裕)

 

  • 飛散の多い時は外出を控え、窓や戸を閉めておく。
  • 外出したら、家に入る前に上着をよくはたいて花粉を落とす。
  • 帰宅後はうがい、手洗い、洗顔をする。
  • 粘膜を傷つけるため、タバコ、過度の飲酒、精神的ストレスは避ける。
  • 洗濯物や布団は部屋干しか、外に干す場合はとりこむ時によくはたいて花粉を落とす。
  • 家の中をよく掃除する。
  • バランスの取れた食事を摂る。