ページ上部です

【ウイルス性肝炎】 日本人に最も多い肝臓病

ウイルス性肝炎 | 気になる病気 | 全国健康保険協会

ウイルス性肝炎って、どんな病気?

 

●肝炎ウイルスの感染によって引き起こされる肝機能障害

ウイルス性肝炎とは、肝臓が肝炎ウイルスに感染し、肝機能障害を引き起こす病気で、日本人に最も多い肝臓病です。
肝炎を引き起こすウイルスには、A型、B型、C型、D型、E型などがあり、原因となるウイルスによって、それぞれ「A型肝炎」、「B型肝炎」…と分類されます。なかでも、日本人に圧倒的に多くみられるのが「B型肝炎」と「C型肝炎」です。
ウィルス肝炎 

 

●成人は急性肝炎として発症して完治することが多い「B型肝炎」

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。
成人になって感染した場合は、一部の人が急性肝炎を発症しますが、基本的には慢性化することなく完治します。母子感染などで感染した場合は、肝臓にB型肝炎ウイルスがすみつき、感染が持続することによってB型肝炎が慢性化します。やがて病気が進行して、肝硬変、肝がんへ進展する場合があるとされています。

 

●慢性肝炎から肝硬変・肝がんへと進行しやすい「C型肝炎」

C型肝炎は、C型肝炎ウイルスに感染することによって起こる肝臓病です。 C型肝炎ウイルスに感染すると、一部の人は急性肝炎を発症しますが、多くの人はとくに自覚症状が現れません。いずれも自然に沈静化し、これらのうち約3割の人は自然に完治します。
残りの7割の人の肝臓にはC型肝炎ウイルスがすみつき、症状が出ないまま慢性化していきます。そのまま放置していると肝硬変や肝がんへと進む人も少なくありません。
C型肝炎はB型肝炎よりも慢性化しやすく、肝硬変や肝がんへと進みやすいとされています。

 

 

ウイルス性肝炎の原因は?

 

●B型肝炎ウイルスは、どんなときに感染するの?

B型肝炎ウイルスは、B型肝炎ウイルス保有者から、血液や体液を介して感染します。
現在、B型肝炎ウイルスに感染している人の多くは、母子感染防止策がとられる以前の母子感染によるものですが、1986年に母子感染防止策がとられるようになってからは、新たな母子感染はほとんど起きていません。
また、以前にあった輸血等の医療行為や医療現場での注射器の使い回しなどによる感染も医療環境の整備によりほとんど起きていません。
近年、増えているのが性交渉による感染です。B型肝炎ウイルスは感染力が強く、体液でも感染することがあります。

 

●C型肝炎ウイルスは、どんなときに感染するの?

C型肝炎ウイルスは、C型肝炎ウイルス保有者から血液や血液の混じった体液を介して感染します。たとえば、他人と注射器を共用して使用した場合や適切な消毒をしていない器具を使って、ピアスの穴あけ、入れ墨などを行った場合などは感染する危険性があります。
なお、C型肝炎ウイルスは、血液が直接触れるケース以外で感染する可能性は極めて低く、B型肝炎に多くみられる母子感染や性交渉による感染はごく少ないとされています。
また、C型肝炎ウイルスに感染している人の多くが過去の輸血や注射によるものとされていて、かつては血液製剤による感染もありましたが、現在では輸血に使われる血液や血液製剤は厳しくチェックされており、医療環境も整備されているので、医療現場での新たな感染はほとんど起きていません。

 

 

ウイルス性肝炎を予防するために

 

●日常生活で感染することはほとんどない

肝炎ウイルスの感染は、常識的な日常生活をこころがけていれば、ほとんどないと考えられています。次のような事項に注意しましょう。

 

■B型・C型肝炎を予防するために日常生活で気をつけたいこと

  • 歯ブラシやカミソリなど、他人の血液が付着している可能性のあるものを共有しない
  • 他人の血液や体液に触れないようにする。他人の血液を触るときは手袋をつける
  • ピアスや入れ墨をするときは、適切に消毒された器具であることを必ず確かめる
  • 不特定多数の相手との性交渉は避ける
  • コンドームを正しく使用する

 

●こんな検査でわかります

肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、血液検査で知ることができます。
協会けんぽの被保険者の健診では、B型肝炎ウイルスの感染を調べる「HBs抗原」の検査、C型肝炎ウイルスの感染を調べる「HCV抗体」の検査があり、過去に検査を受けたことがない35歳以上の希望者の方に対して実施しています。
各検査項目の詳細については、こちらをご覧ください。