花火を楽しむ家族

こんにちは!全国健康保険協会船員保険部です。
7月になりました。
夏の始まりという感じがしますね。
町の雰囲気も自然の景色も、がぜん夏の様相をおびてきました。
学生の方にとっては夏休みが始まる時期であり、うらやましく思う方も少なくないと思います。

 

7月

目次

  1. 飯田橋だより
  2. 【今月のトピックス】船員保険のシンボルマークを募集しております
  3. 平成22年1月からの『療養補償証明書』の取扱いについて
  4. 生活習慣病とその予防(第3回)

船員保険マンスリーのバックナンバーはこちら

 

1.飯田橋だより   

 港

 

飯田橋だより(7月号)


 

 7月に入りました。梅雨が明け、本格的な夏を迎えるのも間もないことと思います。

 今月は「海の月間」です。第3月曜日(祝日化された当初7月20日だったのはご承知のとおりです)の「海の日」を中心に、全国各地で、広く「海」への理解と認識を高めるために開催される行事には、多くの船員保険加入者の皆様も関われることと思います。

 7月20日は、祝日となるずっと以前の1941年から、明治初期の東北・北海道行幸の帰途、海路、明治天皇が「明治丸」で横浜に帰着された日を記念して、「海の記念日」とされてきました。村田良平元駐米大使によれば、明治天皇が当時はまだ決して安全とは言えなかった海路を敢えてとられたことは、日本が海洋国家として雄飛しようとの意気込みを示されたものとのことです。ちなみに、明治丸は、灯台視察船として英国に発注して造られた新鋭の鉄船で、関東大震災や東京大空襲では被災した住民の救護にも貢献し、現在では、東京海洋大学の越中島キャンパスに国の重要文化財として保存されているそうです。


 話は変わりますが、二月ほど前、(財)海上労働科学研究所(当時)が中心となり、(財)船員保険会と東京海洋大学との共同研究として、2003年度から二カ年で行われた「船員の疾病と要因に関する労働科学的研究」という報告書を目にする機会がありました。

 この報告書は、1986年から2001年までの15年間にわたる船員疾病データ(船員法に基づき国土交通省に報告された疾病約5万件)や船員の方へのアンケート調査結果を様々な角度から分析され、船員の疾病の特徴や健康づくり対策についてとりまとめられた貴重な労作です。

 報告書では、船員の方の疾病の内訳としては、消化器系疾患が約3割と最も多く、筋骨格系が約2割、循環器系が約1割を占め、非船員との比較では、消化器系、筋骨格系、尿路生殖系の疾患が多く、精神障害が少ないことが特徴として挙げられていました。また、船員の疾病発生率を減少させるための取組みとして、食事内容の見直しや改善指導の必要性、喫煙やアルコールの量を減らすための啓発やサポート体制の必要性、体力、筋力をつけ、気分転換にもなる船内で行える運動の必要性などが提言されていました。

 興味深い内容でしたので、当時、調査研究に携わられた委員のお一人である佐野裕司先生を大学の研究室にお訪ねし、お話を伺ってきました。佐野先生からは、当時の調査研究にまつわるお話のほか、船員に多い腰痛と肩凝りの予防と改善のための簡単にできる立位体操についてのメカニズムの説明と実地のてほどきをいただきました。

 場所もとらず、簡単にできる体操でしたので、紙面の都合上、次回8月号になりますが、本マンスリーでもご紹介したいと思っています。

 生活習慣病への対策は、運動に限らず、良いとわかっていても実践につながらないことが多いのが難しいところですが、どんなきっかけでも、実際に始めてみることが大切です。

 「海の月間」の今月、皆様、試しに何かお始めになってはいかがでしょうか。

 

 

2010年7月 理事(船員保険担当) 高原弘海

 

 

2.【今月のトピックス】船員保険のシンボルマークを募集しております

 

 船

船員保険制度は、1940年(昭和15年)にスタートし、2010年(平成22年)で70周年を迎えます。
この節目の年の1月、新船員保険制度のスタートと同時に、全国健康保険協会は国から船員保険事業の運営を引き継ぎました。
これを機会に、より多くの方に船員保険制度を身近なものとし、知っていただけるよう、船員保険のシンボルマークを募集しております。

 

募集内容

船員保険のシンボルマーク
親しみやすく、船員保険を象徴するものであること

 

募集期間

平成22年6月10日(木)~平成22年8月31日(火)
郵送の場合は当日消印まで有効

 

選考方法

最優秀作品(採用作品)及び佳作作品は、全国健康保険協会役職員と外部有識者により選考し、船員保険協議会の意見を聴いた上で全国健康保険協会において決定します。

 
応募条件・方法など、詳しくはこちらをご覧ください。
幅広い世代の方からの多くの応募をお待ちしております。

 

.平成22年1月からの『療養補償証明書』の取扱いについて

書類を作成しているシーン

船員保険の制度改正により、療養補償証明書は下船後3月の療養補償しかご利用いただけなくなりました。

船員保険の制度改正に伴い、療養補償証明書の様式が変更されます。
(新様式の用紙は準備中です。)
旧様式の用紙はご利用いただけますが、記載にはご注意ください。
(旧様式を使用になる際の注意事項・記入例についてはこちら [144KB pdfファイル] をご覧ください。 )
 

【療養補償証明書の交付の際の注意点】

  • 平成22年1月1日以後に発生した職務上の病気やけがについては療養補償証明書の交付対象ではなくなり、使用できません。
  • 雇入契約存続中に発生した、職務外の事由による病気やけがの場合については、下船後3月の療養補償として引き続き船員保険からの給付が行われますので、療養補償証明書の交付対象になります。

  

下船後3月の療養補償とは?

船員保険では雇入契約存続中に発生した職務外の病気やけがについて、下船日(療養を受けることができる状態になった日)から3ヶ月目の末日までの間は、医療機関に療養補償証明書を提出することにより、自己負担なしで療養を受けることができます。

 

雇入契約存続中とは?

乗船し、船員としての職務に服している状態にあること、すなわち「乗船中」を指します。

乗船前や下船から再乗船までの間(雇入契約存続中に限る)であっても船員としての職務遂行性(雇用契約に基づき船舶所有者の指揮命令下にあること)が認められるものは「乗船中」と同じ取扱いになります。

 

下船後3月の療養補償の対象となるもの

・乗船中に発症した職務外の病気やけが
・乗船前や下船後で船員としての職務遂行性が認められるもの(雇入契約存続中に限る)

例えば、次のようなケースでの職務外の病気やけがです。

ž   ・船の修繕や整備等の作業中に発生したもの

ž   ・漁具の整理や運搬中に発生したもの

ž   ・荷役作業中に発生したもの

 

下船後3月の療養補償の対象とならないもの

・乗船前や下船後で船員としての職務遂行性が認められないもの

例えば、次のケースでの職務外の病気やけがです。

ž   ・自宅で発生したもの

ž   ・休暇中に発生したもの

ž   ・寄港地での碇泊中、飲食等をして船に帰るまでに発生したもの

ž   ・船舶所有者の事務所敷地内で、草刈り等をしていて発生したもの

ž   ・知人に頼まれて、別の船で手伝いをしていて発生したもの

・歯(虫歯・歯周病等)の治療

虫歯や歯周病等は、乗船前から罹患していたものが、たまたま乗船中に顕在化したものと考えられるため、原則として対象外です。

長期間(1年以上)操業・航海している船(遠洋マグロ漁船等)に継続して乗船し、その間に発症したものに限り、下船後3月の療養補償の対象となります。

  

  

4.生活習慣病とその予防(第3回)

前回は、「肥満を防ぐ食事」について掲載いたしました。
繰り返しになりますが、肥満になる主な原因は、食べ過ぎと運動不足などの生活習慣によるものです。
肥満は生活習慣病のもと、万病のもとになります
では、肥満を予防するためにはどうすればいいのか?
今回は主な原因のもう1つ、「運動不足」に焦点をあてたいと思います。
「肥満を防ぐ日常生活」について掲載いたします。

 

肥満を防ぐ日常生活

適度な運動は、生活習慣病予防に欠かせません!

  • 循環器系や呼吸器系の機能を高め、からだ全体の機能向上させます。
  • 脂肪を燃すので、生活習慣病の大敵『肥満』の予防になります。
  • 気分をリフレッシュさせ、ストレス解消になります。

 

運動で体脂肪を燃えやすくすることが大事!

減量というと、運動よりも食事制限が重視されがちです。
しかし、肥満の予防や解消には、運動も同じくらい大切なのです。

例えば・・・

 

体脂肪1kg(7000kcal分)を減らすには・・・

ウォーキング(1時間に約200kcalを消費)を35時間続ける必要がある。

体脂肪を落とすことが大変だということが、おわかりいただけるかと思います。
減量や肥満予防に運動がすすめられるのは、運動そのものによる消費エネルギーに加えて、筋肉がつき、基礎代謝量が増え、体脂肪を燃えやすくするからです。

  

脂肪を燃やすには有酸素運動、筋肉をつけるのが筋肉運動

体脂肪を効果的に燃やす有酸素運動

脂肪は燃えるときにたくさんの酸素を必要とするので、酸素をたっぷりとりこむことのできる有酸素運動が最適です。

例: 息を切らさずに長く続けられる
 
  • ウォーキング
  • 軽いジョキング
  • サイクリング
  • ゆっくり泳ぐ水泳
    など

 

体脂肪を燃えやすいからだを作る筋肉運動

基礎代謝を高めるためには筋肉を増やすことが効果的です。

例: 筋肉トレーニング
 
  • ジムなどの機械類で鍛える運動
  • 軽いおもりを反復して、もち上げるような、筋肉を使う筋肉運動
    など

 

日常生活の中で手軽にできる運動

有酸素運動、筋肉運動を継続してできれば、それが1番よいことです。
しかし、日常生活の中で運動するまとまった時間を取れる方は少ないかと思います。
慢性的な運動不足の方が多いのです。
そこでおすすめの運動が、下記になります。

(1) ウォーキング
(2) ストレッチング

 

(1)ウオーキング

日常生活で運動量を増やすにはどうすればいいのか?
1番簡単に増やすことができる方法は、歩数を増やすことです。
『健康日本21企画検討会・健康日本21計画策定検討会報告書』によれば、1日1万歩を歩くことが望ましいとされています。
しかし、現在の日本人は平均して7,000~8,000歩しか歩いていないそうです。
ウォーキングはジョキングと違い、心臓や肺などにかかる負担が少ないため、若い人から中高年の人まで安心してできる運動です。
日常生活で歩数を増やすには、下記のようなことを心がけると効果的です。

  • 通勤・買物、子どもの送り迎えなど、外に出るときはできるだけ歩いていく。
  • エレベーターやエスカレーターに乗らず、階段を使う。
  • バスや電車に乗るときは、1つか2つ前の停留所や駅で降りて歩く。
歩く人

 

(2)ストレッチング 

普段乗船されている船員の方にとっては、運動する場所も限られてきます。
ウォーキングをできない日も多々あると思います。
そこでおすすめの運動が、ちょっとした合間にできるストレッチングです。

 

ストレッチする人

 

ストレッチングの効果
  1. 疲労回復
  2. ストレス解消
  3. 筋肉に圧迫されていた血管を柔軟にさせ、新陳代謝を活性化
  4. 筋肉への適度な刺激による、からだの引き締め
  5. 持続することで体の柔軟性を向上

 

ストレッチングするときの注意点
  • 毎日続けること
    焦らず無理をしないで続けることが必要です。
  • 息を止めない
    筋肉を伸ばす時は、ゆっくりと息を吐く。
  • 弾みをつけない
    ゆっくりと、徐々に筋肉を伸ばす。
    弾みをつけると筋肉を傷める。
  • 気持ちよく楽しむ
    痛いところまで伸ばさずに心地よく楽しむ。
  • 意識を集中する
    どこの筋肉が伸びているのか、確認をしながらきちんと伸ばす。
  • 数十秒間の保持をする
    伸び切ったところで、呼吸をしながら姿勢をキープする。

 

ストレッチの種類

1日の活動は人によって異なります。
下記を参考に、ちょっとした合間を利用してストレッチをしてみてください。

【お目覚めのストレッチ】

 お目覚めのストレッチ    お目覚めのストレッチ
  1. 胸と腹のストレッチ
    四つんばいから、お尻を後ろへ引き上げ、静止する。
  1. 背と腰のストレッチ
    四つんばいで、お尻を後ろに引いていき、かかとの上に乗せるようにする。

  

【通勤途中のストレッチ】

 通勤途中のストレッチ    通勤途中のストレッチ
  1. 腕から体側にかけてのストレッチ
    電車やバスの吊り革につかまり、お尻を引き胸を下に押し出す。 
  1. 階段の段差を利用してアキレス腱を伸ばす。 

 

【オフィスでストレッチ(座ったままで)】

オフィスでストレッチ   オフィスでストレッチ
  1. 肩と胸のストレッチ
    イスに浅く腰かけ、背もたれを両手でつかみ、胸を前に出す。
     
 
  1. 全身のストレッチ
    両手を頭上で組み、腕を伸ばし、からだを引き上げる。
オフィスでストレッチ   オフィスでストレッチ
  1. 胸と背中のストレッチ
    背中を丸めたり反り返し胸や背中を伸ばす
 
  1. 肩のストレッチ
    肩を上げたり、下げたりして肩を伸縮させる。

 

【休憩時間に】 

 休憩時間に   休憩時間に 
  1. ふくらはぎのストレッチ
    後ろ向きで机などにもたれかかり、かかとを軸にして両足のつま先を立てる。
  1. 肩から胸のストレッチ
    からだの後ろの机に両手ををそえたまま、ゆっくりしゃがむ。 

 

【テレビを見ながらストレッチ】 

テレビをみながらストレッチ     テレビをみながらストレッチ
  1. 股・お尻のストレッチ
    前に出した片方の足を内側に折り、上体を前に傾ける。逆の足も同様に行う。
  1. 足(前部)のストレッチ
    うつ伏せになり足の甲をつかみ、お尻に引き寄せる。 

 

【おやすみ前のストレッチ】

 おやすみ前のストレッチ    おやすみ前のストレッチ
  1. 全身のストレッチ
    両手・両足をまっすぐ伸ばせるだけ伸ばし、全身をリラックスさせる。
  1. 背と腰のストレッチ
    仰向けになり、片足を反対側の手をそえて倒す。顔は倒した反対側を向く。逆の足も同様に行う。 

   

運動を始めるにあたって注意しなければならないこと

肥満を防いだり、解消したりしたくても、効果を焦るのは禁物です。
自己流の運動をいきなり始めると、膝や関節を痛めて運動できなくなり、かえって太ることもあります。

病気のある人は

主治医に相談をし、許可を得ること。
そのとき、どんな運動がよいか指導してもらう。

久しぶりに運動する人は

自分が考えるより、低い強度でまず始めること。
‘‘楽である‘‘と感じる程度から始めるとよいでしょう。
若い頃に運動していた人は、昔できたことは今でもできる気になってけがをすることが多いので、注意が必要です。

運動前には

けが予防のために、必ずストレッチでからだをほぐす。
終わった後もクーリングダウンのストレッチをして披露回復。

 


 

今回は、肥満の主な原因の1つである「運動不足」に関連して、「肥満を防ぐ日常生活」について掲載しました。

食べる量や食べ方、運動量のほか、ストレスの解消や生活リズムに気をつけることも肥満の予防や改善にとって大切なことです。


次回は、冒頭の「飯田橋だより」でもご紹介いたしました、東京海洋大学の佐野祐司先生が考えられました『腰痛・肩こりの予防と改善のための簡単な立位体操』について掲載する予定です。

 

<【参考】厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室ホームページ> 


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