「Salud!えひめ」協会けんぽ愛媛支部メールマガジン<2011年12月26日号>通巻:第27号

「Salud(サルー)」とはスペイン語で「健康」「乾杯」を意味する言葉です。



目次

 ● 前口上

 ● 協会けんぽ愛媛支部からのお知らせ

 ● 愛媛支部加入者の声

 ● 「ドクターすなみの脳のおはなし」 第13回 心に残る患者さん「命の分水嶺」その1


 

前口上 

 2011年もあと数日を残すばかりとなりました。来年も、一人でも多くの方たちに「読んでよかった」と思ってもらえるメールマガジンの記事を書いてまいりますので、どうぞご愛読のほどをよろしくお願いいたします。みなさま、良き新年をお迎えください。

 このメールマガジンでは、協会けんぽ愛媛支部がその時々に実施している事業をご案内するとともに、皆様の健康づくりに役立つコラムをあわせてお届けしております。 

 皆様のご期待に添えるように内容を随時ブラッシュアップしてまいりますので、是非ご意見等賜りますようお願い申し上げます。



協会けんぽ愛媛支部からのお知らせ 

1. 愛媛支部の年末年始の営業について
 年末年始の電話・窓口受付業務については、平成23年12月29日(木)から平成24年1月3日(火)の間、お休みさせていただきます。年始は、1月4日(水)午前8時30分より、通常通り業務を行います。

 

2. 東日本大震災関連情報
 被災された加入者の皆様が平成23年7月1日以降に医療機関等を受診される際の取扱いを、変更しています。詳細については当協会ホームページ(下記参照)にてご確認願います。
http://merumaga-kanri.kyoukaikenpo.or.jp/cl/N03/2201000293/20463/2741224

 

3. 生活習慣病予防健診対象者データのダウンロードサービスについて
 生活習慣病予防健診のお申し込みにあたり、健診の対象者データとExcelVBAツールOpti(オプティ)をダウンロードいただき、お客様自らが協会支部に申し込むデータ・申込書を作成できるサービスを実施しております。詳細につきましては下記よりご覧ください。
 http://www.kyoukaikenpo.or.jp/13,65865,109,166.html
注1)上記サービスを利用するには、事前にIDを取得する必要があります。このIDを一度取得すれば、来年度以降も対象
   者データを継続してダウンロードできます。
注2)提供データは、各年度中に35歳以上となられる方を抽出のうえ作成しております。なお、平成23年度版のデータ提供
   は、本年12月までとしておりますので、よろしくご留意のほどお願い申し上げます。なお、平成24年度版のデータ提
   供は、平成24年2月中旬頃よりサービスを開始する予定です。

 

4. 平成23年度の被扶養者資格再確認の中止について
 協会けんぽでは、保険給付の適正化及び高齢者医療制度における納付金・支援金の適正化を目的に、被扶養者資格の再確認業務を実施しています。平成23年度については、東日本大震災が発生したことから、実施を延期しておりましたが、このたび中止することとなりましたので、お知らせいたします。なお、平成24年度は実施を予定しております。実施方法・時期などの詳細は決定次第、お知らせいたします。詳細は下記よりご覧ください。
 http://www.kyoukaikenpo.or.jp/13,66860,109,166.html

 

5. 退職後の健康保険について
 在職時に交付されている健康保険証は、退職日までしか使えません。
無効になった保険証を使用した場合は無資格受診となり、後日、医療費の全額(自己負担分を除く)をお返しいただくことになりますのでご注意ください。 

 こんなケースがよくあります・・・詳細は下記リンク先よりご覧ください。
 http://www.kyoukaikenpo.or.jp/13,88867,109,166.html 

 事業主の皆様におかれましては、従業員の皆様の退職時における保険証回収の徹底に、ご協力をお願いいたします。
 なお、退職後の健康保険制度へのご加入は、3つの選択肢があります。詳細は下記リンク先をご覧ください。
 http://www.kyoukaikenpo.or.jp/13,56415,109,166.html



 

愛媛支部加入者の声 

 加入者の皆様からおよせ頂いたご意見等を掲載いたします。
 今回は、株式会社 母恵夢 代表取締役社長 岡田淳一様からご寄稿いただきましたので、ご紹介させていただきます。

 

「私のダイエットとトレーニング」

 

 私は大学時代応援部に所属し、日夜厳しい練習でそこそこ鍛えられていましたが、卒業して広告代理店に就職してからは深夜までの仕事と、それからの暴飲暴食によって体重は増し、一時は108kgまで太ってしまいまるで相撲取りのような体型になってしまっていました。 

 家業を継ぐために実家に帰ってからはさすがに食生活も改善され、体重も90kg台までには減りましたが、相変わらず健康には無頓着な生活を続けていました。 

 結婚前に食事内容を減らしてダイエットに励んで85kg位まで減量しましたが、しばらく経つうちにリバウンドしてまたまた100kgを越えてしまいました。さすがにこれはまずいということで本格的に(その時はそう思っていました)減量する決意を固めたのです。 

 まず最初に炭水化物の摂取を極端に減らし、一日の摂取カロリーも1500kcal以下に落として、更にネット通販で当時はやっていた脂肪カットするというサプリメントを摂取しながら毎日プールで泳いで、ひと月で10kg以上落すという無謀なダイエットを続けて4ヶ月ほどで30kg以上減量しましたが決して健康的なものではありませんでした。 

 ただ痩せたことで体が軽くなり、通っていたジムで誘われた10kmマラソン大会を皮切りに、トライアスロンや自転車の大会などに挑戦し始め、とうとう第2回東京マラソンにも出場してギリギリ完走することができました。しかしながら急激なダイエットはやはり良くなくて徐々にリバウンドして、今年の9月にはまたまた95kg位まで戻ってしまいました。50歳を過ぎてこのままでは生活習慣病のかたまりになってしまうと、今度こそちゃんとしたからだ作りをしようと決意を新たにしました。その内容は食事の見直しと理論に基づくトレーニングを行うということです。 

 私は生来はっきりとした目標を設定しないとなかなか実行に移せない性格なので、まずは次の愛媛マラソンでの5時間半以内での完走を目指して、ランニングを計画的に行っています。月間走行距離を徐々に伸ばして本番までに4ヶ月で500kmを目指して、主に昼休みと休日にGPSを装着して正確な距離とスピードを計測しながら走っています。現在は体重も3ヶ月で10kg程減り、なんとか大会までには目標体重と目標走行距離を達成できそうです。完走できるかどうかはその時にならないとわかりませんが、今回は自信を持って大会に臨めそうです。

 

<メールマガジンスタッフより>
加入者の皆様方からの声を募集いたします。下記テーマで400字~800字程度にまとめていただき、お名前、ご連絡先を明記のうえ、ご意見をおよせください。 

<テーマについて>
1 職場での健康づくり
2 ご家庭での健康法、健康管理術、体力づくり
3 協会管掌健康保険への提言
その他、医療保険制度に関する件についてご自由にお書きください。 

お寄せいただいたご意見は、スタッフが全て目を通し業務に反映させていきたいと考えています。また、皆様の個人情報の保護に関しては、十分な配慮をさせていただきます。 

<提出先>
〒790-8546
松山市三番町7-1-21ジブラルタ生命松山ビル5階
全国健康保険協会愛媛支部
FAX 089-947-2133



ドクターすなみの脳のおはなし 第13回 心に残る患者さん「命の分水嶺」その1 

 午前11時ころ、外来が少し落ち着いたころでした。外来ナースが「中田さん、中田ゆう子さん、どうぞお入りください」と声をかけた。入ってきた女性は中田ゆうこさん(仮名)25才、すらりと背が高くめっちゃ美人でこの人が頭痛で悩んでるんだ。何とかしてあげたいと思いました。 

「中田ゆう子さんですね。脳外科の角南と申します。きょうは頭痛でいらしたんですか?」

「はい、そうなんです。以前から頭痛があり、市販の薬で何とか治まっているんですが、近々結婚することになりまして、1度精密検査をしておこうと思い、参りました。よろしくお願いいたします」と、言葉使いも礼儀正しく、何といっても姿勢がいい!美人はこうでなくちゃ。 

 物語はここから始まります。そしてご両親が高血圧であり、祖父が脳出血で亡くなっているという家族歴があるので、是非MRIを撮ってもらうように両親に勧められたとのことでした。2週間後MRIを予約としました。 

 さて2週間後、MRIを撮りました。何と脳動脈瘤が見つかりました。頭痛とは直接関係無いと思いますが、右の中大脳動脈というちょうど右眼の奥のところに破れていない大きさ4.5mmの動脈瘤が見つかったのです。破れる確率は低く、年に1%以下で、一生破れない確率のほうが高く、破れてくも膜下出血を起こす可能性は低いことなど説明しました。しかし破れると命に関わることになること、救命できても寝たきりになったり、大きな後遺症を残すことも十分考えられること、など説明しました。検査結果は異常なしとわたしに言ってもらえると思っていたでしょうから、それはそれは大変なショックであっただろうと思います。 
 それから数日後、ご両親と3人でお見えになりました。MRIの画像をお見せしながら再度詳しく説明し、ご両親からも本人からも多くの質問がありました。帰ってよく相談してみるとのことでした。 

 それからまた数日後、本人が来られ、手術を受けたいとの申し出がありました。結婚相手にだまっているのもよくないし、結婚してから万が一、くも膜下出血を起こすようなことがあればと思うと、この際きちんとして健康を取り戻し、それから結婚したほうがよいと判断したとのことでした。 

 しかし、病気はこれだけではなかったのです。
 
 入院・手術の前にできるだけ休みを少なくするためにも、外来でできる検査をしておこうとまず循環器内科で心臓のチェックをしました。心臓に聴診器を当てると正常の心臓からは聴くことのないほどの大きな雑音が聴かれました。そこで慎重に聴診を続けると、右心室から肺動脈へと排出される血液が通常より多量の場合に生じる雑音と推測されました。さらに肺動脈弁と大動脈弁が閉じるときに発生する心音にも明らかな異常が認められたのです。これらの特徴から心房中隔欠損症という先天性の心臓病の可能性が高いと考えられました。 
 心房中隔欠損症というのは右心房と左心房の間の壁に先天的に穴があいていて、左心房内の血液の一部がこの穴を通って右心房へと逆流する病気です。この穴を通って右心房へと逆流した血液は、全身から心臓へ戻ってくる静脈血と一緒になって、右心室から肺動脈へと出て行くことになり、右心房へ逆流する血液量だけ心臓は余計に仕事をすることになるわけです。このような心臓のオーバーワークが長年続くと、心臓の働きがうまくいかなくなり、心不全に陥ることになるのです。このようなことにならないためには、ゆう子さんの場合はできるだけ早期に心房中隔の欠損した穴を手術で閉じるしかないと考えられました。 

 中田ゆう子さんの聴診所見から循環器内科の専門医は間違いなく心房中隔欠損症と言いました。確定診断には心臓カテーテル検査が必要です。脳動脈瘤に加えて心臓の病気まで見つかり、中田さんにとっては結婚するにあたって軽い気持ちで受診したことから、青天の霹靂となったのです。 

 それから結婚相手に見せるために診断書を書きました。脳動脈瘤に心房中隔欠損症と書かれていたら、相手の男性はそれでも結婚しようと言うだろうか、とわれわれ医者仲間で話題になりました。 

「そりゃあ、彼女を本当に好きなら結婚するだろう。仮に、そのことで結婚を断るようなことがあったら、その男性はその程度にしか愛情を持っていないとわかったのだから、むしろ彼女にとっては結婚の前にわかってよかったのかもしれない」などと、ひとごとだと思って、いろいろと意見が出ました。 

(次回へつづく) 

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松山市民病院脳神経外科部長 角南 典生(すなみのりお) 先生 

略歴
昭和51年3月  岡山大学医学部卒
昭和59年8月  日本脳神経外科学会専門医
昭和59年12月 医学博士
昭和60年10月 病理解剖認定医
平成元年1月  日本体育協会公認スポーツドクター
平成15年4月  松山市脳卒中対策協議会委員
   〃    松山看護専門学校非常勤講師
平成16年3月  聖カタリナ学園衛生看護専攻科非常勤講師
平成19年6月  愛媛新聞社より著書「Drすなみの脳のおはなし-頭痛から脳卒中まで-」発刊
平成20年4月  南海放送ラジオ「ドクター角南のオー脳!」スタート
平成20年11月  愛媛新聞社より第2弾「Drすなみのかしこい患者学」発刊
平成23年6月   愛媛新聞社より第3弾「脳のおはなしPART2-頭の中の小宇宙-」発刊 

松山市脳卒中対策協議会委員となってから、「脳卒中の予防」の啓発に力を入れ、講演・ラジオ出演など引き受け、微力ではありますが活動をしています。
公民館を中心に土日および平日の夜、講演を行っています。
「脳のおはなし」は丸三書店で発売から連続11週、売り上げベストテンに入り、現在第5刷。第2弾の「かしこい患者学」も増刷となっています。
2008年4月から毎週日曜日午後3時「松沢はつみの南海クラシックス」の中で、15分間「ドクターすなみのオー脳!」というコーナーを設けていただき、脳の科学・脳の医学について楽しくお話させていただいております。


 ■発行 全国健康保険協会(協会けんぽ)愛媛支部

   〒790-8546 松山市三番町7-1-21ジブラルタ生命松山ビル5階

   TEL 089-947-2100(代表)

  (愛媛支部ホームページ)http://www.kyoukaikenpo.or.jp/13,0,109.htm