「Salud!えひめ」協会けんぽ愛媛支部メールマガジン<2011年11月30日号>通巻:第25号

「Salud(サルー)」とはスペイン語で「健康」「乾杯」を意味する言葉です。



目次

 ● 前口上

 ● 協会けんぽ愛媛支部からのお知らせ

 ● 愛媛支部加入者の声

 ● 「ドクターすなみの脳のおはなし」 第11回 もの忘れ度チェック


 

● 前口上 

 いよいよ年の瀬も押しせまり、これから12月にかけてあわただしい時期がやってきます。外はかなり寒くなってきましたが、風邪など召されませぬようお気をつけください。また、この時期は忘年会で外食などの回数も増え、飲み過ぎ・食べ過ぎにより肝臓、胃腸に負担がかかりがちになると思われます。お酒は適度に、時には早めに切り上げる勇気をもって、楽しく乗り切りましょう! 

 このメールマガジンでは、協会けんぽ愛媛支部がその時々に実施している事業をご案内するとともに、皆様の健康づくりに役立つコラムをあわせてお届けしております。

 皆様のご期待に添えるように内容を随時ブラッシュアップしてまいりますので、是非ご意見等賜りますようお願い申し上げます。

 


● 協会けんぽ愛媛支部からのお知らせ 

1. 東日本大震災関連情報
 被災された加入者の皆様が平成23年7月1日以降に医療機関等を受診される際の取扱いが、下記の通り変更となっております。 

 ・医療機関等で保険診療を受ける際には、被災者の方でも健康保険証の提示が必要です。
 ・医療機関等を受診した際の窓口負担の免除を受けるためには、協会けんぽが発行した「一部負担金等免除証明書」の提
  示が必要です。
 ・「一部負担金等免除証明書」の交付を受けた方は、生活習慣病予防健診や特定保健指導を受けた際に支払った自己負担
  額も、申請により還付されます。 

 なお、今後、情報の追加がありえますので、詳細については当協会ホームページ(下記参照)にてご確認願います。
 http://merumaga-kanri.kyoukaikenpo.or.jp/cl/N03/2201000293/20463/2741224

 

2. 生活習慣病予防健診対象者データのダウンロードサービスについて
 生活習慣病予防健診のお申し込みにあたり、健診の対象者データとExcelVBAツールOpti(オプティ)をダウンロードいただき、事業所様自らが生活習慣病予防健診申込書を作成できるサービスを実施しております。
 これに加え、平成24年4月からはダウンロードしていただいた健診対象者データを活用し、インターネットで一括申込できるサービスを開始する予定です。詳細につきましては下記よりご覧ください。
 http://www.kyoukaikenpo.or.jp/9,0,38.html 

注1)上記サービスを利用するには、事前にIDを取得する必要があります。このIDを一度取得すれば、来年度以降も対象
   者データを継続してダウンロードできます。
注2)提供データは、各年度中に35歳以上となられる方を抽出のうえ作成しております。なお、平成23年度版のデータ提供
   は、本年12月までとしておりますので、よろしくご留意のほどお願い申し上げます。

 

3. 「識者の声」のご案内
 愛媛県内の医療現場等の各方面でご活躍中の有識者の方から、ご専門の分野に係る意見・提言をいただき、協会けんぽ愛媛支部ホームページをキーステーションに発信してまいります。詳細は下記よりご覧ください。
 http://www.kyoukaikenpo.or.jp/13,61201,109,670.html

 

4. 目の不自由な方へ点字シールをお配りします
 健康保険証を他のカードと区別しやすくするため、「ホケンショー」と印字した点字シールをご要望に応じてお配りします。詳細は下記よりご確認ください。
 http://www.kyoukaikenpo.or.jp/13,57322,109,166.html

 

 

● 愛媛支部加入者の声 

 加入者の皆様からお寄せ頂いたご意見等を掲載いたします。
 今回は、昇栄建設株式会社 郷田明史 様からご寄稿いただきましたので、ご紹介させていただきます。

 

 熱中症などを職場でも配慮するよう指導している季節から、秋の気配を満喫する間もなく一変して冬が訪れ、『地域の四季』を感じられる期間が変わってきたように感じます。先日、私が所属している『松山市青少年育成市民会議』というところで、オーバーナイトハイキングという事業を開催したところ、子供と大人併せて160名の参加者と運営スタッフ100名にご参加頂き、夜を通して42kmを完歩し、それぞれの立場で協力する心、集団での達成感を感じて頂く事ができました。 

 健康づくりのため、平日でもウォーキングをしている方をよくお見かけします。夜間では『安全』を意識して、ほとんどの方が反射材などを活用されているようです。また、音楽を聴きながら歩くという方も多く、気分高揚のためにiPodなどを活用されている方も多いかと思います。音楽は挫けそうなときに、『あともう
少し!』と、自分を奮い立たせてくれる大きな力にもなります。 

 しかし、道路上には思わぬ動きをする車両等も多く、耳からの注意信号を受け取りにくくなりがちです。適度な音量、又は片方の耳だけヘッドフォンを装着するなどの工夫も必要かと思われます。 

 建設業従事者として、ウォーキングに際してお気をつけ頂きたいことがもう一つ。最近は『透水型舗装』道路に降った雨などを地盤へ浸透させて流す工法が主流になってきていますが、ほとんどの歩道には『道路勾配』があります。(進行方向に向かって左右に傾いている傾斜)家を出て、ぐるっと円を描くようなルートを習慣として歩かれている方は、少しその半径を短くしてでも、反対方向へ歩くようにしてみてはいかがでしょうか。どちらか片方の足にばかり負担がかかるようなルートだったとしても、この方法か、同じルートをひき返すという方法で、重心の偏りを防ぐことができます。 

 どうか日頃から健康づくりを意識して、元気な身体をつくり、御家族お揃いで年末年始を迎えられますようお祈りいたします。

 

<メールマガジンスタッフより>
加入者の皆様方からの声を募集いたします。下記テーマで400字~800字程度にまとめていただき、お名前、ご連絡先を明記のうえ、ご意見をおよせください。 

<テーマについて>
1 職場での健康づくり
2 ご家庭での健康法、健康管理術、体力づくり
3 協会管掌健康保険への提言
その他、医療保険制度に関する件についてご自由にお書きください。 

お寄せいただいたご意見は、スタッフが全て目を通し業務に反映させていきたいと考えています。また、皆様の個人情報の保護に関しては、十分な配慮をさせていただきます。 

<提出先>
〒790-8546
松山市三番町7-1-21ジブラルタ生命松山ビル5階
全国健康保険協会愛媛支部
FAX 089-947-2133

 

● ドクターすなみの脳のおはなし  第11回 もの忘れ度チェック 

 脳外科の外来をやっていて、もっとも多い患者さんは頭痛の方です。次が、めまい・ふらつき、そして最近ぐっと増えてきたのが、
「もの忘れがひどくなってきました。わたしはアルツハイマーになっているのじゃないかと、とても不安です」
という方です。 

 自分で、もの忘れが増えてきた、とおっしゃる方は99%大丈夫です。もの忘れの自覚症状がある方は心配ありません。問題なのは連れて来られる患者さんです。奥さんに、あるいはご主人に、または娘さん、お嫁さんに連れて来られる方の場合は問題です。こういった方に聞いてみますと、
「いかがですか。最近もの忘れがひどくなったと思いますか?」
「わたしは大丈夫です」
 大丈夫だと言い張る方が心配です。 

 もの忘れには本人の自覚があるのですが、認知症の方には自覚症状が少ないのです。ただ、ここで難しいのは認知症の方の中に「もの忘れが心配」という方がいます。最近問題になっているのはMCIという考え方です。MCIとはMild Cognitive Impairment軽度認知障害の略で、日常生活には困らないが、もの忘れが増え、ほっておくとMCIのいくらかは認知症になってしまう前段階と考えられます。 

 家族や友人から、もの忘れが多いと指摘されることがあれば、自分は大丈夫と思ってもMCI(軽度認知障害)の可能性がありますから、専門医を受診していただきたいと思います。記憶障害のみのMCIの方の4年後の認知症への移行率は24%といわれています。 

 では、「もの忘れ」とは一体何なのでしょうか? 脳の神経細胞はだれでも齢とともに減っていくわけですから、年齢だけではなさそうです。神経細胞が減ることが原因ではなく、神経細胞と神経細胞のつながりが問題なのです。この神経細胞同士のつながりを神経回路といい、つながりの部分をシナプスといいます。生まれたばかりの赤ちゃんは生き生きした神経細胞をたくさん持っていますが、神経回路はまだ十分に発達していません。齢をとり、神経回路を発達させていくことはますます脳を活性化させることになるわけで、脳をいかに使っていくかにかかっているのです。 

 ではここで、もの忘れ度をチェックしてみてください。 

(1) 昨日の晩御飯に何を食べましたか?
(2) きょうは何年何月何日何曜日ですか?
(3) いまは何時ころですか?
(4) 今からさかのぼって出会った人5人の名前をあげてください
(5) 自宅の住所と電話番号を覚えていますか?
(6) 従妹の名前を挙げて、顔がちゃんと浮かびますか?
(7) 仕事先の頼りにしている人の顔が思い浮かびますか?
(8) もの忘れが増えていると思いますか?
(9) 生活に支障を来たすもの忘れがありますか?
(10) 最近、もの忘れで仕事に支障を来たしたことがありますか? 

 (1)から(4)までは答えられない場合にチェックしてください。(5)から(8)ではNoの場合にチェックを入れてください。(9)と(10)ではYesの場合にチェックしてください。 

 「心配のないもの忘れ」「だれでも経験する健康なもの忘れ」には次の特徴があります。
1)まず、体験の一部を思い出せないことです。体験そのものすべてを忘れているわけではありません。また、指摘されればすぐに間違いに気づくことが一般的です。昨日の晩御飯のうち、いくつかは思い出せるが、すべてを思い出せないのです。しかし晩御飯を食べたことは間違いなく覚えています。 

2)症状の進行はありません。たとえもの忘れがひどくなったと感じても、次第次第にひどくなっていくことはないのです。ワンパターンであることが多く、人の名前が出てこない。テレビ番組のタイトルが出てこない。探し物の場所がわからない。めがねを置き忘れ、いつも探すことになる。など、決まったもの忘れの
繰り返しが多いのです。 

3)時間や場所などはしっかりと覚えていて、日常生活に困ることはありません。ときに勘違いすることはあっても、何度も時間や場所の間違いを繰り返すことはありません。 

4)「もの忘れ」の自覚があります。もの忘れが増えたと、自分で感じているのです。自覚がある限り、心配ないといえます。 

5)日常生活や仕事の上で、支障を来たすことはありません。自分はないと思っていても、支障を来たしていることを指摘されれば、心配ないとはいえませんので、しっかり確認しないといけないでしょう。鍵のかけ忘れ、ガスの消し忘れ、蛇口の閉め忘れなどが度重なれば、事故や災難に結びつくことになります。約束を忘れたり、計算ができなくなったり、会話が成り立たなくなるなど、生活や仕事に支障をきたすことがあれば、要注意です。 

 設問にチェックが3つ以上入るようでしたら、単なる「もの忘れ」とはいえませんので、専門医を1度受診してください。
                             
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
松山市民病院脳神経外科部長 角南 典生(すなみのりお) 先生 

略歴
昭和51年3月  岡山大学医学部卒
昭和59年8月  日本脳神経外科学会専門医
昭和59年12月 医学博士
昭和60年10月 病理解剖認定医
平成元年1月  日本体育協会公認スポーツドクター
平成15年4月  松山市脳卒中対策協議会委員
   〃      松山看護専門学校非常勤講師
平成16年3月  聖カタリナ学園衛生看護専攻科非常勤講師
平成19年6月  愛媛新聞社より著書「Drすなみの脳のおはなし-頭痛から脳卒中まで-」発刊
平成20年4月  南海放送ラジオ「ドクター角南のオー脳!」スタート
平成20年11月 愛媛新聞社より第2弾「Drすなみのかしこい患者学」発刊
平成23年6月  愛媛新聞社より第3弾「脳のおはなしPART2-頭の中の小宇宙-」発刊
 

松山市脳卒中対策協議会委員となってから、「脳卒中の予防」の啓発に力を入れ、講演・ラジオ出演など引き受け、微力ではありますが活動をしています。
公民館を中心に土日および平日の夜、講演を行っています。
「脳のおはなし」は丸三書店で発売から連続11週、売り上げベストテンに入り、現在第5刷。
第2弾の「かしこい患者学」も増刷となっています。
2008年4月から毎週日曜日午後3時「松沢はつみの南海クラシックス」の中で、15分間「ドクターすなみのオー脳!」というコーナーを設けていただき、脳の科学・脳の医学について楽しくお話させていただいております。


■発行 全国健康保険協会(協会けんぽ)愛媛支部

  〒790-8546 松山市三番町7-1-21ジブラルタ生命松山ビル5階

  TEL 089-947-2100(代表)

  (愛媛支部ホームページ)http://www.kyoukaikenpo.or.jp/13,0,109.htm