「Salud!えひめ」協会けんぽ愛媛支部メールマガジン<2011年10月31日号>通巻:第23号

「Salud(サルー)」とはスペイン語で「健康」「乾杯」を意味する言葉です。



目次

 ● 前口上

 ● 協会けんぽ愛媛支部からのお知らせ

 ● 愛媛支部加入者の声

 ● 「ドクターすなみの脳のおはなし」 第9回 酔っ払うと記憶がなくなる理由


 

前口上 

  明日から11月ということもあり、朝夕の冷気は日増しに強まっていますが、風邪などひかれてはいないでしょうか。季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。バランスの良い食事をとり、生活のリズムを整え、普段以上に健康を意識し生活されるようお気をつけください。 

 このメールマガジンでは、協会けんぽ愛媛支部がその時々に実施している事業をご案内するとともに、皆様の健康づくりに役立つコラムをあわせてお届けしております。 

 皆様のご期待に添えるように内容を随時ブラッシュアップしてまいりますので、是非ご意見等賜りますようお願い申し上げます。

  

協会けんぽ愛媛支部からのお知らせ 

1. 東日本大震災関連情報
 被災された加入者の皆様が平成23年7月1日以降に医療機関等を受診される際の取扱いが、下記の通り変更となっております。 

・医療機関等で保険診療を受ける際には、被災者の方でも健康保険証の提示が必要です。
・医療機関等を受診した際の窓口負担の免除を受けるためには、協会けんぽが発行した「一部負担金等免除証明書」の提示
 が必要です。
・「一部負担金等免除証明書」の交付を受けた方は、生活習慣病予防健診や特定保健指導を受けた際に支払った自己負担額
 も、申請により還付されます。 

 なお、今後、情報の追加がありえますので、詳細については当協会ホームページ(下記参照)にてご確認願います。
 http://merumaga-kanri.kyoukaikenpo.or.jp/cl/N03/2201000293/20463/2741224

 

2. 振り込め詐欺にご注意ください!
 全国健康保険協会や年金事務所(旧:社会保険事務所)または市役所職員を装った不審電話が発生しています。全国健康保険協会から、医療費や任意継続保険料等の還付金について、電話で直接、ATMの操作をお願いすることはありません。不審な電話があった場合は、その場で対応せず、いったん電話をお切りいただき、すぐに、全国健康保険協会愛媛支部(089-947-2100)または、最寄りの警察署へお問い合わせください。

 

3. 生活習慣病予防健診対象者データのダウンロードサービスについて
 生活習慣病予防健診のお申し込みにあたり、健診の対象者データとExcelVBAツールOpti(オプティ)をダウンロードいただき、事業所様自らが生活習慣病予防健診申込書を作成できるサービスを実施しております。詳細につきましては下記よりご覧ください。
 http://www.kyoukaikenpo.or.jp/13,65865,109,166.html
注1)上記サービスを利用するには、事前にIDを取得する必要があります。このIDを一度取得すれば、来年度以降も対象
  者データを継続してダウンロードできます。
注2)提供データは、各年度中に35歳以上となられる方を抽出のうえ作成しております。なお、平成23年度版のデータ提供
  は、本年12月までとしておりますので、よろしくご留意のほどお願い申し上げます。

 

4. 「識者の声」のご案内
 愛媛県内の医療現場等の各方面でご活躍中の有識者の方から、ご専門の分野に係る意見・提言をいただき、協会けんぽ愛媛支部ホームページをキーステーションに発信してまいります。現在、下記の皆様ご寄稿いただいております。 

「愛媛大学医学部附属病院医療福祉支援センター長 櫃本 真聿 先生」
「済生会松山病院副院長 宮岡 弘明 先生」
「医療法人原瀬歯科医院理事長 原瀬 忠広 先生」
「松山市民病院脳神経外科部長 角南 典生 先生」
 詳細は下記よりご覧ください。
 http://www.kyoukaikenpo.or.jp/13,61201,109,670.html

 

5. 目の不自由な方へ点字シールをお配りします
 健康保険証を他のカードと区別しやすくするため、「ホケンショー」と印字した点字シールをご要望に応じてお配りします。詳細は下記よりご確認ください。
 http://www.kyoukaikenpo.or.jp/13,57322,109,166.html

 

6. 事業主の皆様へ 「保険料の期日内納付のお願い」
 事業所の適用や保険料の徴収業務は、日本年金機構において厚生年金業務と一体的に行い、保険給付に必要な財源は厚生労働省から協会に交付金として交付されております。
 健康保険制度は、健康保険料と国からの補助金を基に、会社などに勤務されている方及びそのご家族の医療給付や手当金などを支給して、生活を安定させることを目的にした「社会保険」制度です。
 日本年金機構から納付額を毎月お知らせしている健康保険料・厚生年金保険料について、納付期限までに納めていただけますようよろしくお願いいたします。

  

愛媛支部加入者の声

 加入者の皆様からおよせ頂いたご意見等を掲載してまいります。
 今回は、三浦工業 株式会社 西脇洋子 様からご寄稿いただきましたので、ご紹介させていただきます。

 

  「職場での健康づくり」

 

 9月より健康づくり月間として、社員食堂での『ヘルシーメニュー』の提供をしました。今話題の「タ○タの社員食堂」に続けとばかり 野菜をたくさん取り入れたローカロリーメニューを提供し、日頃の食生活を見直してもらうきっかけ作りをしました。同時期に1日1万歩を歩く『ウォークラリー』を開催しています。このイベントは今年で3年目になります。1日1万歩が難しい社員がいる為 今年度は1日5千歩コースを設け、取り組みやすい環境を作りました。また、社内の喫煙所の削減をし、禁煙コンテストを開催することで禁煙のきっかけ作りをしています。

 この3つのイベントを開催するにあたり、協会けんぽ様の保健師指導に入って頂き、「積極的指導・動機付け指導」の社員へ食生活や運動の指導をして頂きました。指導を受けた社員は1箇月後に体重の報告をしなければいけないこともあり、ウォーキングや食事の改善で、体重が落ちたという連絡を頂いています。 

 ウォークラリーは、万歩計を無料配布。ウォークラリー・禁煙コンテストエントリー者へは、毎月1回 応援メールを送ります。禁煙に挫折しそうになったら、「こんなことしたらいいよ」なんて励まされ、同じ社内にがんばっている人がいるんだと思える仲間意識もでき、脱喫煙を達成する人もいます。また、支店へ出張した時には、ウォークラリーの話題になることもあり、同じ目標の仲間がいることで、競争意識や同志意識が芽生え、コンテストの活性化になっています。コンテストのご褒美は、商品券の贈呈。自分の体調を良くする事に加えて、何か褒美があると、がんばれます。コンテストの期間は3ヶ月ですが、コンテストが終わっても、継続してウォーキングに取り組んでいる方もいます。やはり、『歩くこと』が一番簡単に取り組める運動です。 

 あと1箇月半ですが、目標達成できるよう、そして、毎年継続してこのイベントを開催し、社員の健康な身体づくりを目指します。

 

<メールマガジンスタッフより>
加入者の皆様方からの声を募集いたします。下記テーマで400字~800字程度にまとめていただき、お名前、ご連絡先を明記のうえ、ご意見をおよせください。 

<テーマについて>
1 職場での健康づくり
2 ご家庭での健康法、健康管理術、体力づくり
3 協会管掌健康保険への提言
その他、医療保険制度に関する件についてご自由にお書きください。 

お寄せいただいたご意見は、スタッフが全て目を通し業務に反映させていきたいと考えています。また、皆様の個人情報の保護に関しては、十分な配慮をさせていただきます。 

<提出先>
〒790-8546
松山市三番町7-1-21ジブラルタ生命松山ビル5階
全国健康保険協会愛媛支部
FAX 089-947-2133

 

ドクターすなみの脳のおはなし 第9回 酔っ払うと記憶がなくなる理由 

 酒を飲んだ翌朝、夕べのことをとぎれとぎれにしか覚えていないとか、どうやって家までたどりついたのか記憶がない、など心当たりがある方も多いかとおもいます。酔っ払いの帰巣本能には妙に感心してしまいますが、きょうは酔っ払うとなぜ記憶がなくなるのかについて、説明してみたいと思います。 

 アルコールで酔っ払うのは、一言でいうと脳の機能が抑制されてしまうからです。
酒を飲み始めると、最初は全身がポカポカ温かくなって、味覚や嗅覚などの感覚が鈍くなってくる。何を食べても飲んでも、微妙な味がよくわからない状態になるのです。
 

 お酒で記憶がなくなる現象のことを「ブラックアウト現象」もしくは「アルコール性記憶障害」「アルコール性健忘症」などと言います。その現象が起きるとき、私たちのカラダでは一体何が起こっているのでしょうか。 

 アルコールが脳に入ると、記憶をつかさどる海馬で記憶の伝達を行っているグルタミン酸を受け取る働きを持つ「NMDAレセプター」という物質の働きが鈍くなります。それが鈍ると一時的な記憶はできても、そこで得た情報を長い間記憶として脳に定着させることができなくなります。 

 そこで翌朝になってから昨日のことを思い出そうとしても、当然思い出すことができないわけです。捨ててしまったメモをいくら探しても見つからないのと同じように、消されてしまった情報は、いくら考えても思い出せるはずがないのです。 

 血液中のアルコール濃度が0.05%ぐらいになると、いわゆるほろ酔い加減になります。この段階の酔いでは、ふだん理性で抑制されている本能的衝動が解放されるので、大声でしゃべったり、陽気に騒いだり、下品な言葉を口走ったり、反対に泣き上戸になったりする。本人は自由を謳歌しているような気分になりますが、みっともないことも多いわけで、前頭葉の機能が障害されているわけです。 

 ここから先になると次第に危なくなります。血液中のアルコール濃度が0.1%を超えるあたりから、口調がかわり、足元がおぼつかなくなる。いわゆる千鳥足です。これは運動機能をつかさどる小脳がアルコールで麻痺しかけている証拠です。
さらにアルコール濃度が増してくると、ここで記憶の障害が出てきます。新しい情報の記憶には、脳の側頭葉にある海馬という部分が重要な働きをしているといわれますが、ここがアルコールで障害されるらしいのです。
 そうすると、その間の出来事は記憶にとどまらないので、「覚えていない」「どうやって帰ったのかわからない」ということになるのです。ものを新たに覚える能力は麻痺しても、古い記憶やある程度の判断力は残っているから、なんとか家には帰れるわけです。しかもちゃんと風呂に入り、パジャマに着替えているが、まったく覚えていません。 

 これが、酔っ払いの帰巣本能の正体です。ですから、帰る途中に知り合いにあったとか、みやげを買ったとか、そういう新しい記憶は残らないのです。 

 こういう状態になるのは、血中アルコール濃度が0.1~0.2%になったときといわれます。これを過ぎるといよいよ泥酔状態。大騒ぎしていたのが、急に静かになって目も開けていられない、へたりこんで歩けない、嘔吐するまでにいたります。
急性アルコール中毒の症状です。
 

 アルコールの吸収が進んで、血中アルコール濃度が0.3%を超えると昏睡状態になり、呼吸が止まって命に関わってくるようになります。まわりの者も、単なる飲みすぎだと思っていると、取り返しのつかないことになります。つまり、記憶を失うということは、そのぎりぎりまえの状態といえます。 

 アルコールの分解能力は個人差が大きいので、どのくらい飲んだらこうなるとはいえません。やはり、ほろ酔い加減にとどめるのがいちばんよろしい。だいたい体重60kgの人なら日本酒2合、ビールなら大瓶2本ぐらいが適量とされています。 

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松山市民病院脳神経外科部長 角南 典生(すなみのりお) 先生 

略歴
昭和51年3月  岡山大学医学部卒
昭和59年8月  日本脳神経外科学会専門医
昭和59年12月 医学博士
昭和60年10月 病理解剖認定医
平成元年1月  日本体育協会公認スポーツドクター
平成15年4月  松山市脳卒中対策協議会委員
   〃    松山看護専門学校非常勤講師
平成16年3月  聖カタリナ学園衛生看護専攻科非常勤講師
平成19年6月  愛媛新聞社より著書「Drすなみの脳のおはなし-頭痛から脳卒中まで-」発刊
平成20年4月  南海放送ラジオ「ドクター角南のオー脳!」スタート
平成20年11月  愛媛新聞社より第2弾「Drすなみのかしこい患者学」発刊
平成23年6月   愛媛新聞社より第3弾「脳のおはなしPART2-頭の中の小宇宙-」発刊 

松山市脳卒中対策協議会委員となってから、「脳卒中の予防」の啓発に力を入れ、講演・ラジオ出演など引き受け、微力ではありますが活動をしています。
公民館を中心に土日および平日の夜、講演を行っています。
「脳のおはなし」は丸三書店で発売から連続11週、売り上げベストテンに入り、現在第5刷。第2弾の「かしこい患者学」も増刷となっています。
2008年4月から毎週日曜日午後3時「松沢はつみの南海クラシックス」の中で、15分間「ドクターすなみのオー脳!」というコーナーを設けていただき、脳の科学・脳の医学について楽しくお話させていただいております。


 ■発行 全国健康保険協会(協会けんぽ)愛媛支部 

  〒790-8546 松山市三番町7-1-21ジブラルタ生命松山ビル5階

  TEL 089-947-2100(代表)

  (愛媛支部ホームページ)http://www.kyoukaikenpo.or.jp/13,0,109.htm