平成22年健康づくりセミナー
ガッテン流!メタボ撃退術
NHK科学・環境番組部専任ディレクターの北折一さんに、
「ガッテン流!メタボ撃退術」~意志の弱いおじさん・おばさんのために~
と題し、3月12日と13日に講演をしていただきました。
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本当は皆さんに
北折さんのお話の「わかりやすさ」 |
※話し言葉を文章化するにあたり、一部表現を変えてあります。
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「運動」でダイエットをしようとするのは
体を動かすと食べたくなるのは、いわば 「苦しい、痛い、痛々しい」。さらには 「暑苦しい」になり、結果、挫折しやすい。
体重が減らない本当の理由は 【運動不足ではなく食べすぎが原因】 ということに向き合わないとスタートが切れない。 |
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ダイエットに失敗するのは、「人間だもの」。
人間は生き物だから、生命を維持するために簡単には性質を変えないという
『恒常性』が働いている。
何十年もかかって少しずつ増えた体重を急に落とそうとすると、脳が命を守るために
命令を出すメカニズムが働き、リバウンドしてしまう。鉄則は「ゆっくり落とす」こと。
内臓脂肪は、ただの倉庫だと思っていたら、「夢の新薬」「不老長寿の薬」とも言われる
超善玉「アディポネクチン」を作る工場だとわかってきた。自分の体の中で、脂肪細胞が
小さいときに作られる。
けれど、倉庫に荷物(内臓脂肪)がいっぱいになり工場にあふれてくると、不良品を作って
しまう。不良品が高血糖や高血圧を悪化させる。
メタボ対策は案外簡単で、体重-5%(3~4㎏)で改善が始まる。
「アディポネクチン」を作れる体に戻すだけで、思いのほか早く血液の値が改善される。
少し体重が落とせれば、「やればできるんじゃん、自分」で勝手に頑張れる人が多い。
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保健指導のいいところは、親でも親戚でもない人が ただ同然で心配してくれること。かわいい保健師さん、 栄養士さんが相談にのってくれること。
お腹が出て引っかかったのならラッキーだと思うべき。 「このお腹をどうにかすれば」と、目標が見え、結果が 見える。
「メタボ健診が嫌だな」と行っていない人が周りにいたら、 「ラッキーなこと」「引っかかった方が得」だと教えて あげてほしい。ぎりぎりなら、思いっきり息を吸ってでも 引っかかった方がお得かも。 |
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人間の脳は、おいしいものを見たとき 「今のうちに食べておけ」と命令を出すように できている。
食べると脳内快楽物質が出るから、食べる。 気持ちいいから、快楽物質欲しさに何でもする のが脳。
その性質を逆手に、食べる以外の方法で、 体重が減る喜びで、脳内快楽物質を手に入れ よう。それを実現させるのが 『計るだけダイエットシート』。 |
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体重をはかる時間は朝食前の一番軽いときと夜。
「たくさん食べれば増える、ちょっとしか食べなければ減る」が目で見てわかるようになると、
だんだん「このくらいなら食べていい」がわかってくる。
「せっかくグラフをつけているのだから下げてやりたい」という魂胆が出てくるのが、人間の
性質。
どんどん気持ちよくなり、「嬉しい」という気持ちで快楽物質が出る。
おもしろくなってついつい減らしてみたくなり、楽しくなってついつい続いちゃう、というのが
『計るだけダイエット』。
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やり方は、昨日より50~100g軽い ことを確認するため、50~100g単位で 計れる体重計を買い、朝夜なるべく同じ 服装で量ること。
まずは食事で工夫をして、後で運動を 取り入れる。
すると、ドカ食いもOKの体になる。 |
『計るだけダイエットシート』の言い訳欄には、いい「訳」がある。
誘惑に負けやすいのも人間。決意しても続かないのも人間。そこでやめてしまうのはもったい
ない。弱い自分を認めて許すことによって挫折を防ぐのが、言い訳欄。
言い訳ばかり書いていると、ある時ふと「こんな言い訳ばかりの人生でいいのだろうか?」と
気がつく日がやってくる。言い訳を書かなくなったころにやせてくる人が多い。
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意志が強い弱いは関係ない。
グラフシートを見て「前の月から見るとすごいじゃん!」と 思えるようになり、あとは自動的に頑張れる。「しまった」と 思うことがあっても、「まあいいや。また下げれる」と考える ことができるようにもなる。
本当においしいものがあるときには、おもいっきりやってしまって OK。未遂に終わらせれば、プチリバウンドは何回やっても大丈夫。 |
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好きなものを食べていいし、我慢もしなくていい。
逆に、「この日おもいっきり食べるために、減らしておく」くらいのことができるようになってくる。
胃が小さくなっているので、たくさん食べてもうれしくなくなる。
これが、おいしいものばかり食べてダイエットできる仕組み。
| 運動は体が軽くなってからやると楽しいので
少しやせはじめてからがおすすめ。
運動をしたあと「ここで食べると明日つまんない ことになる」と思い直し、食べる量を減らすと、 コトンと体重が落ちたりする。それが楽しくて、 自動的に運動を続けるモチベーションがついてくる。
さらに、「筋肉をつけてみようかな」、と思う ようになる。 |
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がんになることを怖れる人は多いが、「家族に一言の挨拶もなく、いなくなる」ということは
がんでは起こらない。ついさっきまで元気一杯だった人が突然いなくなったり、介護なしでは
いられなくなるのが、心臓や脳の病気。
検査を受けたのに何もせず、「何かあったら、病院に行くからいいよ」と言っていた人が、
ある日、眼医者さんで検査を受け、結果にびっくりして、そこから一生懸命治療しても、失明、
人工透析、脚の切断などと、どんどん悪化することもあるのが糖尿病。「前もって教えてくれれば
いいのに」と、途方に暮れることになりかねない。
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健康診断は、「この先分岐点がありますよ」の 案内標識。毎年案内標識があったにもかかわらず、 自分で勝手に「そのうち病気になるよ」の道を 進んでいる。
メタボ健診は、早めに目立つ標識を立てるように したということ。
保健指導は、保健師さんが「下(そのうち病気に なるよ)の道」に行きそうな人の手首をつかんで 「上(健康な状態)に上がれる道」に連れて行って くれるということ。 |
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どこか遠いところに行って、二度と誰ともコンタクトを とらないなんて人はいるだろうか。
心臓や脳の病気で突然亡くなるのは、これと同じこと。 大人なら、挨拶して引き継ぎをしていくのが当たり前。
下げることができるのだから、その程度のことができなくて、 「自分は家族のことを愛している」と言えるだろうか。
メタボの家族を放っておくと、やっと子どもが片付いて、 旅行して、おいしいものを食べて過ごそうと思っていたのに、 勝手に脚は切るわ、目は見えないわ、ずっと 介護しなきゃ いけないわ・・・となる。
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息を吸って燃やして二酸化炭素にして出すということしか、脂肪をなくする方法はない。
軽く「はあはあ・ドキドキ」するような運動を長く続ける「有酸素運動」がもっとも効率のいい
減らし方。
おすすめは大股歩きやスロージョギング。
『計るだけダイエット』が女性にとって難しい理由が、3つある。
体質面では、ためこみやすい。環境面では、食べ物に近いところに生息している。
性質面では、「楽して痩せる方法が、いつか私を助けてくれる」、これを「私待つわ」の人多数。
けれど、女性は脳の性質で有利な点を持っている。友達と共有しあうことが大好きだから、
ダイエット仲間をつくってみんなでやると、成功しやすい。
楽してみるみるやせる方法は、今現在世の中にない!方法があったにしても、自分の力でやせた
方が、何百倍もお得。
できる。体も軽く、どんどん楽しいことがやってくる。やればできる自分に出会える。これらは
お金を払っても手に入るものではない。
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「自分は○○を始めて、続けている」を きっかけに、 「ついつい」生活習慣を見直しさえすれば 体重を量る習慣を身につければ、 それが直接的に生活習慣を見直すことになる。 |
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ずっと計っているのに、停滞期」となるのは、何かが足りていない証拠。だって計るだけでやせるわけがない。
「やせさせてくれるグラフ」ではない。 「今の量を食べているうちは減らない」ということが
ほんのちょっと食べる量を減らす。おいしいものは減らさず、どうでもいいものから減らせばOK。
「おいしいものを食べる」のは敵ではない。敵は、 |
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例えば、糖尿病になって、さらに自分の体で
計算は単純ではないが、あえて言えばその人たち |
その人たちが悪いと言っているわけではなく、この話を聞いていながら、みすみすそのようなこと
にはなってほしくないということ。
「小腹が減った」は、血液の中の栄養分が減ってきたと脳のセンサーが気付いたということ。
そのときにわざとその場ダッシュなどの「軽くドキドキ、はあはあ」する運動を10秒か20秒やる
と、脳は「なにすんだよ。なんで使うんだよ。・・・仕方がない、倉庫から出そう」となる。
そして脳が血液中の「倉庫から出てきたエネルギー」を感知して、「なんだ、あるんじゃん。もう
食べなくてもいいからね。」で済んでしまう。
空腹は悪い知らせじゃなく、貯めてるもの(脂肪)を「今から、倉庫から出します」というお知らせ。
ついでに有酸素運動とかをしておけば、さらにたくさん使ってくれる。
結果として「健康で長寿な暮らしができる」「自分の力でやせた達成感」など、たくさんの
プレゼントをくれる空腹は、つぶしておかないといけないものじゃない。
| 空腹は幸福への手紙。 |
ダイエットはやせるためにやるのではなく、この先も健康で笑って暮らせるようにやるものと
考えてほしい。
「笑い」は人類最強の魔法。たくさん笑えるような人生を送ってほしい。
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もっと詳しくお知りになりたい方は、北折一さんの著書をご覧ください。
「NHKためしてガッテン流 最新版・死なないぞダイエット」
「やせるスイッチ 太るスイッチ 女性のための成功ダイエット」
「ためしてガッテン 食育ビックリ大図典」
「死なない生きかた~学校じゃあ教えちゃくれない予防医療~」
「やせことば。」(4月発売予定)
















